北京モーターショー (ぺきん-、北京国际汽车展览会、Auto China)は、中華人民共和国の北京で1990年から隔年開催されているモーターショーである。2012年は中国国際展覧センターで4月23日から5月2日まで開催される。
地元メーカーがコピーするのは、日本メーカーのクルマだけにとどまらない。欧米ブランドもその標的になりつつあるようだ。しかも大衆ブランド、高級ブランドお構いなし。
独立系の江淮(コウエ)汽車は韓国・現代(ヒュンダイ)自動車との提携で商用車とワゴンを生産している。『瑞風』は「タフでマニア好みのワゴン」だという。
瀋陽にある華晨汽車(英語表記はBrilliance Auto)は『中華』ブランドのセダンと『金杯』ブランドの商用車およびワゴンを生産している。
野外に洒落たブースを構えていた上海万豊(ワンフェン)汽車。主力商品はSUVのようだが、残念ながら日本語・英語の質問に対応してくれるスタッフがいなかった(北京モーターショー、8−16日)。上海汽車集団にも所属していないらしい。
吉利と書いてジーリと読む。英語表記はGeely(奇瑞汽車=Chery と間違えないように)。トヨタのエンブレムに酷似したマークを使っていたとして提訴されたが、なぜか勝訴した会社。
ホンダ『CR-V』も、コピーの題材として人気があるようだ。いくつかのメーカーがデッドコピーを展示していたのだが、なんとも不可思議な現象が確認された。
東風汽車集団に所属する湖南悦達(ユエダ)汽車が25%、東風汽車が25%、韓国の現代(ヒュンダイ)グループに属する起亜(キア)自動車が50%を出資する悦達起亜は、起亜が開発したミニバン『カーニバル』と小型車『プライド』、現代『アクセント』の3モデルを生産する。
湖南省の地元メーカーである長豊汽車は、97年に始まった三菱『パジェロ』の生産で実力を付け、現在はSUVを中心に年間3万台以上の生産実績を持つ。
フォードとの提携強化で大規模集団化をめざしている長安汽車。現在の主力は、旧型『フィエスタ』をベースとした、フォードの第三世界向けモデル『アイコン』の、中国向けモデルのフィエスタ(現在のフィエスタとは無関係)やスズキ設計の『リンヤン』(スズキ『カルタス』)など。
80年代に仏プジョーは、広州汽車との合弁会社、広標致(ぷじょー)によって中国での乗用車生産を開始した。ところが商品と市場とのミスマッチから業績は上がらず撤退。出資していた広州市も巨額の負債を抱え込んだ。
長城汽車は商用車メーカーだが、近年は中国でも業務用とレジャー用の両方で需要が増えてきたSUVを生産し、勢力を拡大しつつある。北京モーターショーでは屋外に「ミニSUVランド」的なブースを構え、アピールしていた。
日本の自動車メーカーのなかでいち早く93年の中国に合弁工場を持ったのがスズキ。長安鈴木汽車は品質の良い微型汽車(日本で言う軽自動車)のメーカーとして有名だ。
長城汽車のベストセラー、『塞弗』(サーフェ)。写真を見て、笑うなり怒るなり自由にしてほしい。
長城汽車(グレートウォール)は日産といすゞが好きなようだ。最新の乗用SUVでもやってくれてます。北京モーターショー(8−16日)に展示された複数車種のキメラをご覧あれ。
北京汽車集団と韓国のヒュンダイ(現代)自動車の合弁会社である北京現代。03年初頭からヒュンダイの主力輸出商品である『ソナタ』(『冬のソナタ』とは関係ありません)を生産開始し、初年度ながら5万台を販売した。