ポルシェ 911 スポーツクラシック…250人のエンスーへ

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ポルシェは2日、『911』に世界限定250台の特別限定車、「スポーツクラシック」を設定した。動画共有サイトでは、そのPR映像が公開されている。

同車はポルシェ社内のカスタマイズを手がける部門、「ポルシェエクスクルーシブ」が、熱烈な911フリークに向けて開発。最新911をベースにしながら、1963年に登場した初代911のイメージを投影させた、大人のノスタルジーを掻き立てるモデルである。

外観の特徴は、独特の固定式リアスポイラー。これは911の名車中の名車といわれる1973年式『カレラRS 2.7』(通称:ナナサンカレラ)のダックテールをモチーフにしたものだ。リアフェンダーは44mm拡幅され、トレッドも広げられた。フロントには専用のリップスポイラーが追加。専用の「ダブルバブル」ルーフも識別点となる。

インテリアは、特別限定車にふさわしい非常にエクスクルーシブな空間。帯状のスムースレザーと編み糸で丹念に縫製された「ウーブンレザー」を専用アダプティブスポーツシートやドアパネルに使用。インパネは、エスプレッソカラーのナチュラルレザー仕上げで、専用ボディカラーの「スポーツクラシックグレー」とコーディネートされた。

エンジンは『カレラS』用の直噴3.8リットル水平対向6気筒がベース。6枚の負圧制御式スイッチングフラップを備えた新開発レゾナンスインテークマニホールドを追加するなどの専用チューンを施し、最大出力は23psプラスの408psを獲得する。

トランスミッションは6速MTのみ。車高を20mm低めたスポーツサスペンションのPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)、PCCB(ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ)などを標準装備する。ブラック塗装の19インチアルミホイールは、1974年に発表された初代『911ターボ』(930型)を彷彿させるデザインだ。

911スポーツクラシックは、全世界250台を生産し、日本へは12台のみを導入。価格は2740万円だ。ポルシェのこだわりが表現された同車のPR映像は、動画共有サイトで見ることができる。

《森脇稔》

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