ダイムラーは一部メディアを招待し、9月に発表予定の新型メルセデスベンツ『SLS AMG』のプロトタイプを使用して、ドイツ・ニュルブルクリンクで同乗試乗会を開催した。その様子は、米国の自動車メディア『モータートレンド』が、動画共有サイトで紹介している。
メルセデスベンツSLSAMGは、メルセデスベンツの名車中の名車、1954年発表の『300SL』を、現代の技術で甦らせたスーパーカー。外観上のハイライトが『300SL』から受け継いだ特徴的なガルウイングドアだ。
エンジンは「63AMG」シリーズでおなじみの6208ccV8。しかし、ドライサンプ方式への変更などの専用チューンを受け、最大出力571ps/6800rpm、最大トルク66.3kgm/4750rpmを発生する。
エンジンは低重心化のため、フロントアクスル後方の低い位置、フロントミッドシップにレイアウト。トランスミッションはリアアクスルに配置するトランスアクスル方式とした。トランスミッションは、AMGが新開発したデュアルクラッチ7速2ペダルMT、「AMGスピードシフトDCT-7」だ。
SLSはオールアルミスペースフレーム構造を採用。ボディにもアルミがふんだんに使用され、トータル重量は約1620kgに抑えられた。前後重量配分は48対52と理想的。その結果、0-100km/h加速3.8秒、最高速315km/hという圧倒的パフォーマンスを実現しているという。
プロトタイプ同乗試乗会で、SLS AMGのステアリングホイールを握るのは、DTM(ドイツツーリングカー選手権)で5度のタイトルに輝き、「ミスターDTM」の異名を持つベルント・シュナイダー氏。ニュルブルクリンクを攻める迫力のオンボード映像は、動画共有サイトで見ることができる。