いすゞという会社はモーターショーで突飛なデザインのコンセプトカーを出してくるというイメージが強いのだが、今回もその期待に負けず『FL-4』を出品している。デザインスタディのための完全なコンセプトモデルで、市販の予定はない。
RVを含む乗用車事業から完全に撤退することを表明したいすゞだが、今回のショーでは他の自動車メーカーに供給を行っている環境対応型ディーゼルエンジンを展示している。いずれも欧州などで高い評価を得ているものだ。
通常のトラックのCd値(空気抵抗係数)は0.5程度なのに対し、いすゞの出品車『FL-4』のそれは0.31しかない。いすゞデザインセンターの井口昌秀デザイナーによると、「フロントの独特な形状によるもの。“機能が作りだすデザイン”です」と語った。
トヨタブースのセンターステージ上に置かれていたのが、今年7月に発表した新型商用車『サクシード』と『プロボックス』の2台だ。しかし、今回のショーでは本来の商用車としてのスタイルではなく、どちらかといえば乗用車的なアピールに終始した。