軽自動車の広さ競争とともに激化している燃費競争。その最後発、後だしジャンケンで負けるわけにはいかないと登場した『eKワゴン』は、当然トップ記録である。
兎にも角にも凄いのは、「30km/リッター」という燃費データ。辛く見積もって「実燃費はその6割ほど」と計算してもそれは、18km/リッター相当だから、199psというシステム出力の持ち主としては、まさに“驚愕の低燃費”だ。
最新要素技術を“SKYACTIV”と総称し、打ち出し中のマツダ。マイナーチェンジしたビアンテも、走りの要のエンジン、ミッションを一新して登場してきた。
フィアット車をベースにスポーティな走りの仕様を与えられるアバルトは、その昔、サソリのエンブレムを掲げてモータースポーツシーンで大活躍した歴史を持つ。1970年代にフィアットの傘下に入り、2007年に独立したブランドとして復活を遂げた。
『V40』はボルボの新しいエントリーモデルで、プレミアム・スポーツコンパクトとして開発が進められた。出来上がったクルマは今回の発売に合わせ、日本での呼び方を従来までのV40(ぶいよんじゅう)から、V40(ブイフォーティ)に変えたという。
キャデラックの新型車『ATS』は、プレミアムブランドのボリュームゾーンに向けて新たに参入を図ったモデルだ。『Cクラス』や『3シリーズ』をターゲットに、いろいろな意味で従来のイメージを一掃し、新しいエントリーモデルを作った。
モーター出力がわずかに10kW、13.6ps分しかないゆえ、「それだけでスタート」というのは事実上不可能。また、エンジン走行中にそんなモーター分が上乗せをされても、やはり出力がごくわずかなので、それによる“ブースト感”もごく限定的だ。
249万円というスターティング・プライスは、同カテゴリーの輸入車のみならず、日本車を震撼させるにも十分なもの。
HV登場直前のタイミングで、ベースのガソリン車の実力を再確認する試乗のチャンスを得た。HVプロトタイプの記憶に照らし、試乗したのは、ガソリン車ではトップグレードの『XV 2.0i-L EyeSight』だ。
加速のパフォーマンス不足が指摘されるに違いない米国市場では敢えて発売を見送り、ディーゼル信奉の強い欧州市場に向けては、ライバルである“ジャーマン3”のディーゼル作品を圧倒するわずか99g/kmという“2桁CO2”。際立つエコ性能をアピールする