新型が採用するハイブリッド・システムの進化ぶりには目を見張るものがある。ぼくがかつて所有していた初代とは、もはや動力性能でも燃費でも比較にならない実力だ
実物を目にするまでは心配だった。が、“現物”を前にしてひと安心。それは素直にカッコいい! とそう思えるルックスの持ち主であったからだ。
チーフデザイナーが「魚系」といったBMWのデザイン路線は、見慣れたせいもあって7シリーズより安心できる。歌舞伎役者系ヘッドライトの“マツゲ”が許せればカッコいい、許せなければヘンテコリン。
走り出してすぐに感じたのは、パワステのアシストが強くて、とても軽いことだ。しかし山道で速度を上げると、さすがにアウディがハッチバックを作るとこうなるのか、と感心した。
現行レガシィのフルモデルチェンジに遅れること4ヶ月、待望の6気筒モデルが追加となった。
直噴エンジンのFSIは、ビックリするほどいいクルマだった。電動パワステをピュッと切ると、ものすごくシャープに曲がって、その感覚だけでも面白い。
ホイールベース&全幅をワイド化しながらも全高をダウン。これによって、スポーティなエクステリア&エアロダイナミクスを演出している。
小さくてカワイイ、とか小さくて安いといった価値観とは一線を画し、コンパクトでありながらパフォーマンス、クオリティともに高い、まさに「プレミアムコンパクト」。
6気筒に関しては新参者のイメージがつきまとうが、じつは試作ユニットを含めると歴史は22年余。
今までレガシィのラインナップに3.0Rのようなクルマがなかったんだよね。気品があって、でもどこかワル。