仙台港に近い、仙台市宮城野区を走っているとあちこちで目に付くのが「津波に呑まれ、流出したクルマ」だ。近くの工場で働く人たちが所有するとみられるクルマはボロボロになった状態で、各所で確認できる。
仙台港から内陸側へ約1km入った場所(多賀城市町前1丁目付近)には、納入前の新車整備を行う日産宮城サービスセンターがある。大型倉庫などの高い建物に囲まれ、近くの道路を走っているかぎりは海を感じさせないが、ここも津波で壊滅的な被害を受けた。
仙台港の雷神埠頭(仙台市宮城野区港3丁目付近)には、トヨタ車の輸出拠点となっている施設、トヨタ輸送の仙台営業所がある。広大なモータープールを持ち、東北地方の工場で製造された輸出車両を船積みまで留置している。
被災地へつながる、物流の大動脈となっているのが東北自動車道だ。現在は一般車両も通行できる状態となっているが、栃木県内に入るころから路面には大きな段差が目立つようになる。
被災した福島第一原子力発電所を冷却する水を運ぶバージ(はしけ)が海上自衛隊によって輸送され、31日に1隻目のバージが発電所の港湾施設に接岸した。海上自衛隊が撮影した動画では防護服に身を固めた乗組員や破壊された原発施設を見ることができる。
文部科学省は4月1日、「東北地方太平洋沖地震 子どもの学び支援ポータルサイト」を開設した。
経済産業省は1日、具体的な節電アクションやその効果、節電啓発CM、関係リンク集をまとめた「節電」ウェブページを開設した。
米国のオバマ大統領は3月30日、ワシントン州ジョージタウン大学で演説し、今後のエネルギー政策について考えを表明した。
ガソリン価格高騰による国民への影響を和らげるための揮発油税の特例措置、いわゆる「トリガー条項」について、民主党の岡田克也幹事長は廃止の意向を示した。
4月1日、新年度を迎えた仙台市内の道路にしだいに活気がよみがえってきた。
仙台駅周辺では渋滞も発生して、いつもの生活を取り戻そうと奔走する市民たちをやきもきさせている。