後輪駆動で、背が高くて室内が広く、斬新なインパネを持つなど、先代『エルグランド』のあの雰囲気が好きだった筆者にとって、新しいエルグランドを最初に目にしたときは、実のところちょっと“残念”という印象のほうが大きかった。
『フリード』はダウンサイジング志向のミニバンユーザーに大いに受けて、登場以来コンスタントに売れている。
コンセプトカーの段階では面白くても、開発中に外野からあれこれ口出しされて、発売時にはつまらないクルマになっていた……という話はよくあるが、『ジューク』はそうならなかったところが偉い。
新型『マーチ』がタイ生産になったことは、買う人が気にするかどうかの問題でしかないと思うし、欲しいという人を止めはしない。
予想以上によかった。このクルマでは、やはり「ゼニスウインドウ」に触れずにいられないわけだが、乗ると未知なる感覚で、サンルーフよりこっちのほうがよっぽどいいと思う。
プリクラッシュブレーキ、停止状態の保持、全車速で追従可能となったクルーズコントロール、ペダル踏み間違えによる誤発進の防止など、確実に安全性や快適性に寄与する機能の数々を備えたことは大きな進歩だ。
新たに例の1.2リットルTSIエンジンを得た『ポロ』は、『ゴルフ』よりも車両重量がだいぶ軽いので、マッチングとしてはゴルフよりも上だと思うが、ポロ同士で比べると、先に導入された1.4リットルの自然吸気エンジン車に対して、予想したほどの差はなかった。
『5シリーズ』のモデルチェンジの動向を気にしている人は大勢いることだろう。
またしても新たに車種のラインアップが増えたBMWだが、このご時世、こうしたあまり高価ではない、身近に感じられるクルマが増えるのは大歓迎だ。
これまでの『XJ』伝統のスタイリングもとても気に入っていたので、新しいXJがこうなると知ったとき、カッコイイと感じた半面、旧XJを名残惜しむ気持ちも小さくなかった。しばらく何らかの形で旧XJも残しておいてくれてもよかったのにとも思った。