オフローダーからCUVに路線変更したのかと思ったら、そんなことはなかった。モノコックボディに横置きエンジン+トルクオンデマンド式4WDと、クルマとしての基本的な部分は大きく変わったが、オフロードでの悪路走破性が全く損なわれていないことを確認することができた。
このクラスの欧州製コンパクトクロスオーバーSUVの中でも、『クーガ』はなかなか特徴的な存在だと思う。
本来、価格も車格もカテゴリーも、それぞれ違うものを一列に並べて点数をつけるのだから、何を基準すべきなのか、そのこと自体が難しいし、60人なりのいろいろな意見はあっていいと思う。
本来は違うタイプのクルマ。それでも「ハイブリッド」という注目度の高い括りの中で、価格帯もそうかけ離れていないとなれば、比較したくなるのが心情だ。
2年前にディーゼルのMT仕様が出たときの評価はやけに高く、単にMTしか設定がないことを憂う声が大きかったのだが、実は筆者にとっての第一印象は、「乗りにくい」だった。
このプチ・アウトバック的な雰囲気はけっこう好み。エクステリアだけでなく、シートのステッチをダークブラウンとするなど、インテリアもカジュアルにアレンジされているところも見逃せない。
手ごろな価格とボディサイズ、十分な室内空間に、フレキシブルにアレンジできる2列目シート、そして両側スライドドアと、1台の中にいろんな要素を集約したクルマ。
筆者は『ポロ』に対して、いいクルマであるとは思うが、「そんなにいいかな~」という思いが強い。
プジョーが手がけた初のSUVとしての出来栄えも気になるところだが、このクルマに接して感じたのは、プジョー車としての新しいフェイズに入ったクルマであるということだ。
『インプレッサ』がハッチバックになったことには納得していたけれど、インプのSTIはやっぱりセダンが似合う。獰猛なスタイリングがいかにもSTIらしくていい。