当初の『C250』は、Cクラスながら6気筒がリーズナブルに選べるというのがウリで、「C200」や「C300」が右ハンドルのみの設定なのに、C250は左ハンドルも選べるようになっていた。
新型VW『ポロ』はいたってベーシックで、よくできたコンパクトカーだが、欧州や日本のBセグのライバル車に対して、何か圧倒的なアドバンテージを持っているわけではないと思う。
事前説明を聞いていて「!?」と感じたのが、「フロントのロールセンターを下げた」という点。最初は重心高が上がったことで、相対的にロールセンターが下がったことを指しているのかと思ったのだが、そうではない。
選考基準は人によってそれぞれだろうが、筆者はシンプルに「その年をもっとも象徴するクルマ」が受賞するべきだと思っている。やがて何年後かに振り返ったときに、その年の自動車業界の様子や社会情勢が目に浮かぶようなクルマだ。
近年の日産には、印象深いデザインの車種がいくつもあるが、またしてもそれを象徴する1台が出てきた。日本車離れした雰囲気もあるし、いまやピンからキリまでさまざまなタイプが存在する世のSUVの中でも、ひときわ異彩を放っている。
最初に「プリウスとどのくらい違うのか」という視点で接したのは大きな誤りだった。まったく違うクルマであることは走り出してすぐにわかる。
ここ最近では、“らしさ”が蘇り、往年の輝きを取り戻してきたように感じられるメルセデスベンツだが、10年ほど前から比較的最近まで、コストダウンの痕跡があからさまに見受けられるものが多かった。
ずっと情報を小出しにしていた三菱『i-MiEV』に対し、唐突に、しかもi-MiEVの前日に発表されたことには、当初は不快感すら覚えたものだが、ひとまずそのことは忘れて試乗。
昔の『シロッコ』と同じく、『ゴルフ』なみの実用性を持ちつつ、視覚的や走行感覚でもスポーティに演出したというクルマがシロッコだ。
ボディサイズとデザインテイストはガラッと変わったが、本質は変わっていないし、ハードウェアとしては着実に進化していることは間違いない。