ヒョンデ(Hyundai Motor Company)は、CEOインベスター・デイを開催し、積極的な新車投入計画と収益性強化の方針を発表した。
2030年の世界販売目標555万台(グローバル市場シェア6%)を改めて確認するとともに、連結営業利益率の目標を従来の8~9%から9%以上へ上方修正した。また、2030年までに電気自動車(ハイブリッド車を含む)の販売比率を、2025年の23%から60%へ大幅に拡大する方針も示した。
ホセ・ムニョス社長兼CEOは「ヒョンデ・モーター・グループは世界第3位の規模を誇り、収益性では第2位だ。業界全体が投資を縮小する局面でも、攻めの投資を継続できる強みがある」と述べた。さらに、ロボットやロボタクシーの生産・展開を行う『フィジカルAI企業』への進化も目指すと表明した。
2026年上半期の世界販売台数は200万台で、売上高は前年同期比2.7%増の95.2兆ウォン、連結営業利益率は5.6%を達成した。
■主な新型車ラインナップ
ヒョンデのCEOインベスター・デイ2030年までに100車種以上の新型車・改良モデルを投入する計画で、主なラインナップは以下の通りだ。
新型『エラントラ』、新型『アイオニック3』、新型『ツーソン』および
『ツーソン ハイブリッド』(今年第4四半期に一部市場で発売開始予定)、インド市場向け新型AセグメントSUV電気自動車、新型グローバルBセグメントSUV、欧州市場向け新型BセグメントSUVなどが控えている。
累計販売台数1000万台超の「ツーソン」は、ヒョンデのグローバル展開における最主力モデルだ。
■初のEREV「サンタフェ EREV」
同社初の航続距離延長型電気自動車(EREV)となる『サンタフェ EREV』も投入する。2027年上半期に発売予定で、米国のヒョンデ・モーター・マニュファクチャリング・アラバマで生産される。
バッテリーEVの走行性能に車載充電器の利便性を組み合わせたモデルで、総航続距離600マイル(約965km)以上の実現を目指す。充電インフラや航続距離への不安を払拭しながら、電気自動車ならではの滑らかで力強い走りを提供するとしている。
■未開拓市場への参入
ヒョンデは世界の自動車販売全体の約29%を占める「ホワイトスペース」と呼ぶ未開拓市場にも注力する。ミドルサイズ・ピックアップトラックなどのラダーフレーム車や小型商用車(LCV)などが対象だ。また、ハイパフォーマンスブランド「N」の新型モデルも追加し、2030年までに年間100万台の販売を目指す。
■ジェネシス:次の10年へ
ジェネシス「GV80ハイブリッド」
ラグジュアリーブランドの「ジェネシス(Genesis)」は、ブランド史上最速で累計販売台数100万台を達成した勢いを維持し、次の10年に向けた戦略を示した。
新型フラッグシップSUV『GV90』の投入に加え、ブランド初のハイブリッドモデル「GV80 ハイブリッド」を今年第4四半期に発売する。さらに2027年初頭には、航続距離640マイル(約1030km)以上を目指すEREV SUVもラインナップに加える予定だ。
ジェネシスは2030年までに40以上の市場への展開と年間35万台の販売を目標とし、販売拠点を現在より50%増の270店舗以上に拡大する計画だ。2026年中にはイタリア、フランス、オランダ、チュニジア、モロッコ、スペインの計6カ国で展開を開始し、インドやアジア太平洋地域への進出も計画している。





