三菱自動車とゲヒルンは、災害による長期停電や通信網の途絶に備えた災害対策車「特務機関NERV制式 電源供給・衛星通信車両 5LA-GN0W(改)」を共同製作し、「特務機関NERV災害対策車両」5号機として運用を開始した。
【画像】特務機関NERV制式 電源供給・衛星通信車両 5LA-GN0W(改)
両社は2019年12月に災害対策車両の整備計画を開始。能登半島地震や令和8年熊本地震、令和8年8月千葉豪雨など地震・風水害が相次ぐ中、停電や通信途絶を前提とした災害対応の重要性はいっそう高まっている。
■車両の概要
特務機関NERV制式 電源供給・衛星通信車両 5LA-GN0W(改)5号機は、三菱自動車のクロスオーバーSUV『アウトランダーPHEV』特別仕様車「BLACK Edition」をベースとする。スペースX社の衛星通信サービス(スターリンク)のアンテナを搭載し、地上の通信網が途絶した状況でもインターネット接続を確保できる。
さらに、内閣府準天頂衛星システム戦略室から貸与を受けた準天頂衛星「みちびき」を利用した衛星安否確認サービス「Q-ANPI」の端末も搭載し、みちびきを利用した災害用通信も確保する。
5号機の配備に伴い、前型のアウトランダーPHEVをベースとした4号機は退役。今後は『エクリプス クロスPHEV』ベースの3号機と5号機の2台体制で運用し、両車両とも東京都千代田区に配備される。
■3つの目的
本計画は「自助・共助・公助」が一体となった災害対策を掲げ、特務機関NERVの防災情報配信サービスを自力で継続、近隣自治体の災害対策本部・避難所等への支援、防災訓練への参加と自治体・企業への災害対策モデルケースの提示、の3点を目的とする。
■主な特長
特務機関NERV制式 電源供給・衛星通信車両 5LA-GN0W(改)
アウトランダーPHEVの大容量駆動用バッテリーと給電機能を活用し、停電時でも災害対応に必要な電力を確保する。前後ツインモーター4WDと車両運動統合制御システム「S-AWC」により悪天候・悪路でも安定走行が可能で、7つのドライブモードと寒冷地仕様を標準装備する。
■三菱自動車のDENDOコミュニティサポートプログラム
三菱自動車は「DENDOコミュニティサポートプログラム」を通じて全国200以上の自治体と災害時協力協定を締結している。今回の5号機共同製作は、同プログラムとゲヒルンの防災情報配信という公共目的が重なり合う取り組みだ。
ゲヒルンは2020年8月31日に神奈川県箱根町と災害時支援業務協定を締結しており、5号機も本協定に基づく派遣対象となる。
今後、5号機はBCP(事業継続計画)の中核として運用されるとともに、全国各地の防災訓練・防災イベントにも参加する予定だ。展示・出動情報はゲヒルンの公式サイト・SNSで随時公開される。






