車両の乗り換えを機にオーディオシステムをリニューアルした坂本さん。新たな愛車<スバル『フォレスター』を福井県のcustom&car Audio PARADAに持ち込み、車内でクラブサウンドを楽しめるシステムを構築した。
◆フォレスターへの乗り換えでカーオーディオを再構築
シート下へのアンプ設置は前車を踏襲
運転席のシート下にはこのようにパワーアンプとDSPをインストール。DSPにはカバーが設けられている。
DSPにはヘリックスのDSP PRO mk3をチョイス、奥に見えるパワーアンプはザプコのZ150だ。
今回、愛車を乗り換えた坂本さん。以前はお気に入りのオーディオシステムを組み上げたトヨタ『プリウス』に乗っていたが手放すことになり、新たな愛車として選んだのがフォレスターだった。積雪の多い北陸の道路環境を考えて4WDを条件とし、さらにパワーを求めてターボ車を探した結果、条件にぴったり合ったフォレスター(型式:SJG)を見つけた。
前車プリウスで採用していたインストールの方向性はそのまま踏襲。具体的にはフロントシート下にパワーアンプなどを集中して設置するコンパクトなシステム構成としている。一方でユニットは大幅にリニューアルしつつ、ザプコのパワーアンプなど実績のある機器は引き続き使用。使い慣れたユニットを新しいクルマでも活用し、狙ったサウンドを引き出しているのは経験豊富なオーナーならではだ。
インストール面で大きな見どころとなったのがフロントシート下だ。運転席と助手席のデッドスペースには、それぞれザプコのパワーアンプZ150をインストール。さらに運転席下にはDSPのヘリックスDSP PRO mk3も設置している。各ユニットにはカバーを設け、シート下という限られたスペースを使いながら実用性にも配慮した。
DSPをこの位置に設置した理由はスペース効率だけではない。信号の伝送経路をできるだけ短くすることも狙いのひとつだ。DSPへ入力する光デジタルケーブルを極力短くし、伝送ロスを抑えることも今回のシステム構築におけるテーマとなっている。
◆パワーアンプとDSPをシート下に集約
オーナー自身による音調整にも挑戦
助手席シート下にも同じくザプコのパワーアンプであるZ150をインストール。ツイーターをドライブするのはモスコニのピコ2。
シートの脇からパワーアンプを見るとこの通りスペースにぴったりの効率のよい取り付けであることがわかるだろう。シート下へのパワーアンプのインストールを見ると、限られたスペースをぎりぎりまで活用していることがわかる。ラゲッジスペースをパワーアンプやDSPの設置に使うことなく、フロントシートまわりへユニット群を集中させたいというオーナーの強いこだわりが反映されたインストールだ。
フロント3ウェイをドライブするのは2台のザプコZ150(2チャンネルパワーアンプ)に加え、ツイーター用として採用したモスコニのピコ2。助手席側にも運転席側と同じくザプコのパワーアンプを絶妙なレイアウトでビルトインし、デッドスペースを無駄なく活用した。ジャストサイズに収められた仕上がりはオーナーもお気に入りだ。
インストールについてはショップとの綿密な打ち合わせを重ね、理想とするスタイルを完成させた坂本さん。一方、サウンド面では現在DIYによる調整に挑戦中で、今のところ少し苦戦しているという。特に左右チャンネルのゲインを厳密に合わせて音のバランスを整えることが目下のテーマだ。
坂本さんは本職が電気系のエンジニアだけに、測定器を使いながら正確な仕上がりを目指している。インストールだけでなく自ら音を追い込んでいく工程もカーオーディオの醍醐味。試行錯誤の成果がサウンドとして現れる日も近そうだ。
◆大型サブウーファーで厚みのある低音を再生
狙うのは迫力あるクラブサウンド
ラゲッジには多くのユニットを置かないのがオーナーのコンセプト。サブウーファーのみが設置され荷物の積載も十分可能。
エンクロージャーはやや大きめのサイズにすることでローエンドの伸びも量感も引き出すことに成功している。
サブウーファーユニットにはRSオーディおのRS A10DVCをチョイス。厚い低音再生をサポートする。
写真では見えないがラゲッジのフロア下にはサブウーファー用のパワーアンプであるキッカーKXA1200.1がインストールされている。
外装にブラックコーテイングを施しているのもオーナー流の外装カスタム。実用的にもボトム回りを保護に役立っている。ラゲッジスペースには、やや大型のエンクロージャーに収めたサブウーファーを設置している。使用するユニットはRSオーディオのRS A10DVC。広い車内全体へ低音を行き渡らせ、厚みのあるベースサウンドを生み出すことがオーナーの狙いだ。
「自分好みのクラブサウンドを目指す」ことが製作時からのサウンド面における大きな目標で、完成後もお気に入りのポイントになっているという。そのサウンドを支える重要な存在が充実したサブウーファーシステムだ。
写真では見えないが、ラゲッジフロア下にはサブウーファー用パワーアンプのキッカーKXCA1200.1をインストール。RS A10DVCのポテンシャルをしっかり引き出すパワフルなドライブ環境を構築している。トランスやゲームミュージックなどを思い通りの迫力で再生するため、低音再生環境を徹底して整えた。
オーディオとは直接関係しないものの、外装にも坂本さんならではのこだわりが込められている。各部にはブラックコーティングを施し、雪道などを走行した際に受けやすいボディ下部へのダメージを防止。坂本さん自ら“北陸仕様”と呼ぶ外装はフロント、サイド、リアまで違和感なく仕上げられ、純正と見間違えるほど自然な完成度を見せる。ツートーンによるデザイン性も含め、この外装処理も車両導入時から希望していたポイントだ。
次回の後編ではフロントまわりのインストールやスピーカーユニット選びを詳しく紹介する。スピーカーの取り付けにはいくつもの印象的な加工が施されているので、こちらも注目してほしい。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務し、独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がける。カーオーディオ雑誌の編集長も請け負い、現在もカーオーディオを中心に幅広い分野で執筆活動を続けている。

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