第9世代『ハイラックス』、南アフリカで生産開始…日本国外で最古のトヨタ工場

・トヨタ・サウスアフリカ・モーターズが第9世代ハイラックスの生産を開始。投資額は104億ランドで同社史上最大の単一製品投資となる。

・プロスペクトン工場は日本国外で最も古いトヨタ工場で、56年間で290万台以上のハイラックスを生産し、74カ国に輸出してきた実績を持つ。

・投資の内訳は地元サプライヤー開発に32億ランド、生産準備に72億ランドで、サプライヤー各社も独自に20億ランドを追加投資している。

第9世代『ハイラックス』を南アフリカで生産開始
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  • トヨタ・ハイラックス 新型
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トヨタ・サウスアフリカ・モーターズ(TSAM)は、南アフリカ・ダーバンにあるプロスペクトン工場で、第9世代『ハイラックス』の生産開始式典を開催した。

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式典は「ルーツを強化し、未来を加速する」をテーマに開催され、シリル・ラマポーザ大統領、パークス・タウ貿易・産業・競争大臣、志水史雄・駐南アフリカ日本大使、トヨタ自動車の幹部らが出席した。自動車産業が南アフリカ経済にとって戦略的に重要であることが改めて示された。

■史上最大の単一製品投資

第9世代ハイラックスの生産開始を支えるのは、104億ランドにのぼる投資だ。これはTSAM史上、単一製品への投資としては最大規模となる。この投資は、南アフリカをグローバルに競争力のある自動車製造拠点として位置づけるトヨタの長期的なコミットメントを示すものだ。

■56年の歴史と290万台の実績

ハイラックスは南アフリカの製造業において50年以上にわたる中核的な存在だ。プロスペクトン工場での生産開始から56年間で、290万台以上のハイラックスが生産され、アフリカとヨーロッパを中心とする74カ国に輸出されてきた。

現在、ハイラックスは101社のティア1サプライヤーを含む広大な産業エコシステムを支えており、サプライヤーへの年間支出は150億ランドを超える。サプライヤーネットワーク全体で約2万7000人の雇用を支え、プロスペクトン工場には4300人以上のハイラックス専任従業員が働いている。

■104億ランドの投資内訳

投資プログラムには3つの主要インフラ整備が含まれる。新設される2万9300平方mのトヨタ・ロジスティクス・センター、最新鋭のシャシーフレーム・コーティング施設、そして2027年6月完成予定のシャシーフレーム溶接施設だ。

投資総額のうち32億ランドは地元サプライヤーの育成に充てられ、国内バリューチェーンの強化と現地調達目標の達成を支援する。さらに72億ランドは第9世代ハイラックスの生産準備に投じられ、先進製造技術や生産設備、サプライヤー向けの工具類が整備される。加えて、トヨタのサプライヤー各社も自社施設や工具・能力開発に20億ランドを独自に追加投資している。

■日本国外最古のトヨタ工場

プロスペクトン工場は日本国外で最も古いトヨタ工場であり、ハイラックスのほか『カローラ・クロス』、『フォーチュナー』、『ハイエース』を生産している。トヨタは1961年から南アフリカの社会・経済に関わり続け、46年連続で同国の自動車販売トップブランドの地位を維持している。

■スキル開発と雇用創出

第9世代ハイラックスのプログラムは、従業員や専門家がグローバルな研修プログラムや国際的な知識交流、リーダーシップ開発に参加するなど、人材育成にも力を入れている。トヨタは南アフリカ国内の事業で8500人以上を直接雇用し、サプライヤー・物流・販売店ネットワークを通じてさらに多くの雇用を支えている。

■新型ハイラックスの特徴

新型ハイラックスはデザイン、安全性、コネクティビティ、走行性能において大幅な進化を遂げながら、タフさ・耐久性・信頼性を維持している。国内外の市場への展開は段階的に進められ、現行世代からの生産移行中も安定した供給が確保される。

《森脇稔》

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