ナビタイムジャパンは1月16日、大型観光バス対応の行程表作成ツール「行程表クラウド by NAVITIME」において、乗合バス事業者向けに「運行基準図」作成をサポートする新機能の提供を開始したと発表した。
この機能により、大型車規制を考慮した運行ルート作成・編集、運行基準図に必要な情報の追記、運行基準図用地図の一括出力が可能となる。定期観光路線のツアー企画や、路線定期運行の新規路線の認可申請時の提出用資料作成における、担当者・運行管理者の大幅な業務負担軽減を実現する。
さらに、バス専用カーナビアプリ「バスカーナビ」と連携することで、運行基準図通りの正確な運行を支援する。バスドライバーの安全運転を支援し、事業者の安全管理体制の強化と法令遵守の徹底に寄与する。
運行基準図は、旅客自動車運送事業運輸規則にて、一般乗合旅客自動車運送事業者に作成が義務付けられている資料。運行ルートに加え、停留所間の距離、標準運転時間、カーブや幅員などの道路情報、運転に注意を要する危険箇所といった詳細な情報の記載が求められる。
しかし、現状の作成業務は、広範囲に及ぶ運行エリア地図を手動で複数枚出力し、手書きでルート線や注意ポイントを書き込むなど、企画担当者や運行管理者にとって膨大な時間と手間がかかっているという課題がある。
こうした背景から、乗合バス事業者より「厳格なルート計画が必要な乗合バスの運行基準図の作成にも『行程表クラウド』を活用して効率化したい」という要望を受け、この機能を開発した。
大型車規制を考慮したルート検索と、自由な編集機能では、大型バスの車両サイズを考慮し、通行可能なルートを検索できる。また、地図上のルート線をドラッグ&ドロップすることで、細かなルート調整も直感的に行える。地図上に、大型車規制のある区間が可視化されているほか、調整後のルートに大型車規制がある場合は、該当区間を避けてルート検索を行うため、大型車規制で通れない道を運行ルートに登録してしまうミスを未然に防ぐ体制づくりをサポートする。通行許可証を取得している場合には、大型車規制区間を通行可能と設定でき、最適なルート検索が可能だ。
地図上での道路情報・注釈の追記では、運行基準図に記載が必須であるカーブ・幅員などの道路情報や、運転に注意を要する箇所などを、矢印・吹き出し・スタンプ等で地図上に自由に追記できる。
データの一括出力機能では、ルートの始点から終点までの地図を、見やすい縮尺・区間ごとに自動で分割し、地図画像を生成する。停留所間の距離や標準運転時間、道路情報などの注釈を含めた状態で、画像またはPowerPoint形式等で一括ダウンロードできる。そのまま資料のベースとして活用できるため、手書きや画像編集ソフトで行っていた図面作成の膨大な手間を大幅に削減する。
「バスカーナビ」との連携により、経路間違いの防止を支援する機能では、作成した運行基準図のルートを「バスカーナビ」で再現し、ナビゲーションが可能。ルートを外れて走行してしまった際には、元のルートに戻れるように案内する。
「行程表クラウド by NAVITIME」は、旅行会社や貸切バス事業者向けのSaaS型Webサービスだ。貸切バス(大型・中型・小型・コミューター)を含む車と、公共交通、徒歩、自転車を組み合わせた最適なルート検索や料金計算等が可能で、個人・団体旅行、MICE等における行程表作成や見積書業務のデジタル化をサポートし、旅行や貸切バスに関する業務の効率化を支援する。全国の大型バスの交通規制等を考慮したナビゲーションアプリ「バスカーナビ」との連携も行える。




