ジェイテクトは12月16日、国際環境非営利団体CDPによる「気候変動」分野の調査において、8段階評価中最高位のAに選定され、リーダーシップレベルの評価を獲得したと発表した。
また「ウォーター」分野では上位2番目の評価となるA-に選定された。
ジェイテクトグループは「環境チャレンジ2050」を策定し、「All for One Earth」をスローガンに、かけがえのない地球を次世代につなぐためのチャレンジを続けている。カーボンニュートラル達成のためにScope1、2、3すべてにおいてCO2排出量削減を進め、自社の生産活動に関連するScope1、2においては2035年にカーボンニュートラル達成を目指している。
ジェイテクトは各事業場への太陽光発電設備の設置を進めてきたほか、2024年6月に太陽光発電設備で発電した電力を使用して水素を生成する「CNラボ」の稼働・実証を開始した。2025年12月には、CNラボと同じ仕組みの水素生成装置および水素を燃料とする水素バーナー式アルミ溶解保持炉を自動車部品の製造ラインに導入している。
また、サーキュラーエコノミーにも注力しており、資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑制などを進め、事業活動の持続可能性の向上にも努めている。
地球温暖化を防止し、気候変動による様々な影響を軽減するため、グループ全体で2035年のカーボンニュートラル達成を目指している。日常的な省エネ活動をはじめ、太陽光発電設備の導入といった製造過程における再生可能エネルギーの活用や消費電力の見える化、生産技術革新を進め、2024年度は2013年度比で36.3%のCO2を削減し、2025年度目標を1年前倒しで達成した。
2024年7月に、ジェイテクトグループが設定した温室効果ガスの排出削減目標がSBT認定を取得しており、今回のCDP最高評価Aにもつながっている。
CDPは、環境課題に関心が高い世界の機関投資家を代表し、全世界2万4800社以上の企業を対象に環境への取組みに関する評価・開示を行う国際的な非営利団体である。評価は、ガバナンス、リスクと機会、事業戦略、目標、エンゲージメントなどの項目で行い、リーダーシップレベル(A、A-)、マネジメントレベル(B、B-)、認識レベル(C、C-)、情報開示レベル(D、D-)の8段階に格付けする。
ジェイテクトでは、気候変動への対応を重要課題の一つとして取り組むとともに、環境負荷極小化に向けた取組み指針「環境チャレンジ2050」達成に向け、「カーボンニュートラル」「サーキュラーエコノミー」「ネイチャーポジティブ」の3本柱と行動の土台となる「環境マネジメント」に各目標を設定した「2030年環境行動計画」を策定している。
2035年までにジェイテクトグループ全体でカーボンニュートラルを実現するため、この計画をグループで共有し、新技術開発と生産工程の改善、オンサイトに加えて、バーチャルPPAを含めたオフサイトでの再生可能エネルギーの導入を進めている。また、グリーン水素の地産地消モデルを確立し、Scope1、2におけるCO2排出量削減をさらに加速させる。



