LG、Eclipse SDVコミュニティ会議開催…自動車向けオープンソースソフトの開発推進

LGエレクトロニクスが「Eclipse SDVコミュニティミートアップ」を開催
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LGエレクトロニクスは、「Eclipse SDVコミュニティミートアップ」を韓国ソウルのLGサイエンスパークで開催した。

このイベントは、自動車向けオープンソースソフトウェアのエコシステム構築を目的とした開発者向けフォーラムで、韓国では初開催となる。

イベントには国際的な非営利団体であるエクリプス財団のほか、BMW、ETAS、ヒョンデモービスなどの主要企業が参加。次世代自動車ソフトウェアの標準化と普及を加速させるため、新プロジェクトの発表やオープンソース標準化戦略について議論を交わした。

現在、1台の車両には1億行以上のコードが含まれており、SDV時代にはさらに増加すると予想される。このうち約70%は、オペレーティングシステム、セキュリティ、認証ツール、通信フレームワークなどの基盤技術で占められている。しかし、自動車メーカーやサプライヤーは、これらの基本的な技術を独自に開発することが多く、重複した開発努力と不必要なリソース消費が課題となっている。

Eclipse SDVコミュニティは、オープンソースコラボレーションを通じて、業界全体で共有できるソフトウェア基盤の統一を目指している。標準化されたコンポーネントを共同開発することで、自動車メーカーはコストと開発時間を削減し、車載インフォテインメントシステムや先進運転支援システムなどの差異化された革新技術に注力できるようになる。

LGは2018年からwebOSオープンソースエディションを運用しており、この実績を活かしてEclipse SDVエコシステムで重要な役割を果たしている。BMWやメルセデスベンツなどのパートナーと共に、共有ソフトウェアの構成要素を統一し、重複を排除して開発・提供期間を短縮し、安全性と信頼性を向上させることを目的としたS-COREプロジェクトを推進している。

さらにLGは、S-CORE基盤上で多様な差異化ソリューションが確実に動作し、継続的に進化できる技術の開発を目指すPullpiriプロジェクトなど、新たな取り組みを積極的に提案・主導している。

また、LGは世界的な自動車向けオープンソース標準化組織であるSOAFEEの理事会メンバーとしても活動しており、現在世界中で約150社が参加するSOAFEEコミュニティと積極的に協力している。

《森脇稔》

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