スズキとインド子会社のSuzuki R&D Center India Private Limitedは12月6日、グジャラート州バナスカンタ地域アグサラに建設したバイオガス・プラント「BANAS SUZUKI BIOGAS PLANT」の開所式を開催した。
スズキとして初めてCNG車の燃料用バイオガス(CBG)を生産・販売するバイオガス・プラントとなる。
スズキはSRDIを通じて、2023年9月に全国酪農開発機構(NDDB)、乳業組合Banas Dairyと契約を締結し、バイオガス・プラントの建設を進めてきた。
12月6日にBanas Dairy Sanadar工場で開催された開所式には、アミット・シャー内務大臣、9名のインド超党派国会議員団、インド政府高官、Banas Dairyのシャンカール・チョードリー会長兼グジャラート州議会議長、スズキのインド事業本部長鈴木浩一常務役員、バイオガス事業本部長豊福健一朗常務役員に加え、約2万5000人の酪農家が出席した。
式典後、アミット・シャー内務大臣ほか主要な参加者は「BANAS SUZUKI BIOGAS PLANT」を訪問・視察した。
「BANAS SUZUKI BIOGAS PLANT」では、1日あたり最大約100トンの牛糞から約1.5トンのCBGを生産・販売する計画だ。同時に、有機肥料を生産・販売する。
約1.5トンのCBGは、CNG車約850台が1日に走行するために必要な燃料の量に相当する。
スズキの鈴木俊宏 社長は「スズキ初のバイオガス・プラントが稼働。インドの農村の持つ豊富な資源を有効活用することで、カーボンニュートラルで循環型の社会の実現に向け取り組んでいく」とコメント。
さらに、「インド酪農組合との協業は、農村の持つ大きな可能性を最大限に引き出し、地域の発展に貢献できるものと確信している。スズキはコーポレートスローガン『By Your Side』を実践し、インドの力強い成長とともに歩みながら、このバイオガス事業を推進していく」と述べた。



