マルチスズキ、AIモビリティ分析のラビティ社に出資…顧客体験向上めざす

ラビティ・ソフトウェア・ソリューションズ
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スズキのインド子会社のマルチスズキは、コネクテッドモビリティ分野のスタートアップ、ラビティ・ソフトウェア・ソリューションズに出資したと発表した。

マルチスズキ・イノベーション・ファンドを通じた出資となり、7.84%超の株式を取得している。

ラビティ社は、コネクテッドモビリティのインサイトを提供する技術主導型のスタートアップ。AI搭載プラットフォームを通じて、データ主導型の洞察により企業のビジネス改善を支援している。

マルチスズキ・イノベーション・ファンドによる出資はこれが3社目。同ファンドは、高度なイノベーションを示し、同社の事業に関連するソリューションを考案する可能性を持つスタートアップへの戦略的投資を行う取り組みだ。これまでに2024年3月にアムルゴ・ラボ、2022年6月にソシオグラフ・ソリューションズに出資している。

マルチスズキの竹内寿志社長兼CEOは、「顧客を事業の中核に据えるという基本的価値観に沿って、車両所有体験の向上に注力している。オープンイノベーションの時代において、特定分野で事業を展開する専門企業とビジネスソリューションを共創することに努めている」と述べた。

さらに「スタートアップは機敏性、新鮮な思考、最先端のソリューションをもたらす理想的なパートナーであり、顧客満足という目標を支援してくれる。ラビティ社への投資により、データ主導型の洞察を通じて顧客体験を向上させることができる」と説明した。

さらに、2019年以来マルチスズキ・イノベーション・プログラムの下でスタートアップと連携してきたことに触れ、「この取り組みを通じて、イノベーションの文化に投資し、戦略的パートナーシップを構築し、新たな機会を開拓している。これはインド政府の起業家精神促進を目的とした『スタートアップ・インディア』構想に沿ったもの」と語っている。

ラビティ・ソフトウェア・ソリューションズは、AI搭載プラットフォームを通じてコネクテッドモビリティ・インテリジェンスを提供し、データ主導型の洞察を通じて組織のビジネス改善を支援している。インドのバンガロールにオフィスを構え、2022年に事業を開始した。自動車メーカーやフリート事業者がコネクテッドビークルデータを活用して、エンジニアリングの加速、品質向上、業務最適化、新たな収益源の開拓、顧客体験の変革を実現できるよう支援している。

《森脇稔》

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