インドのテクノロジー企業Zoho Corporationは、メルセデスベンツ・インドとの共同開発による新たなディーラーマネジメントシステム(DMS)「SKYLine」を発表した。
SKYLineはZoho CRMを基盤に分散型アーキテクチャを採用し、リアルタイム分析やグローバル統合を可能にすることで顧客体験を大きく変革する。
「Made in India, for India」の理念のもと、インドの地域ニーズに最適化された設計を特徴とし、ディーラーの自律性と中央管理の両立を実現。AIによる自動化とリアルタイム分析でサービスの迅速かつ透明な対応を強化した。顧客向けには360度ビューを持つポータルを提供し、所有体験を一元管理する。
メルセデスベンツ・インドの全ディーラーに導入され、サービス予約から納車までのプロセスをデジタル化。5000人以上のユーザー受入テストと3000人以上のトレーニングを行い、運用の確実な定着を支えている。
メルセデスベンツ・インドのサントシュ・アイヤーCEOは、「SKYLineがテクノロジーとパーソナライズされたサービスを融合し、顧客体験の新基準を築く」とコメント。Zohoのマニ・ヴェンブCEOは「中央統制と自由度を両立する分散型プラットフォームの共同開発が革新的成果をもたらした」と述べている。
メルセデスベンツ・インドはインドラグジュアリーマーケットの先駆けとして2024年に30周年を迎え、国内最大規模の生産拠点と140以上の販売拠点を持つ。現地生産の電気自動車も含め多様なモデルを展開し、先進的な顧客体験を目指している。
Zoho Corporationはインド本社で1万8000名以上を擁し、日本にも複数拠点を構え、デジタル化の推進と高いセキュリティでユーザーデータを保護する体制を強調している。



