自動車販売業界初、LINE・SMS統合配信サービスをアクリートが開始…トヨタ販売会社5社で導入

アクリートと子会社のフォーグローブのロゴ
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アクリートは11月12日、子会社のフォーグローブと共同開発した「SMS コネクト for LINE」を活用したメッセージ配信機能が、カイゼンテクノロジの自動車販売店向け統合顧客管理サービス「ケプラー」に採用されたと発表した。

アクリートがSMS送信を、フォーグローブがLINE通知メッセージ送信をそれぞれ担当してサービスの提供を開始した。

既にトヨタ販売会社5社での導入が決定し、自動車業界における顧客コミュニケーションのデジタル化を推進している。

ケプラーは、自動車のナンバープレートを読み取ることで顧客情報を販売店内で自動識別・展開する画期的なサービスで、全国148社1323店舗のトヨタ、レクサス、アウディ、フォルクスワーゲンなどで利用が拡大している。この技術基盤に、来店予約やLINEサービスとのデータ連携機能を組み合わせることで、顧客データの一元管理を実現している。

今回導入する「SMS コネクト for LINE」は、アクリート社が保有する特許技術(特許番号第6590356号、第6736102号)を活用した革新的なメッセージ配信システム。携帯電話番号を識別子として、LINEとSMSへのシームレスな配信を実現する。

従来の自動車販売業界では、LINEとSMSを個別に管理し、顧客の連絡手段に応じて使い分ける必要があった。しかし、本サービスにより、約9900万人を超えるLINEユーザーと1億2千万人以上の携帯電話利用者双方への確実なメッセージ到達が可能となる。LINEユーザーには友だち追加の有無に関わらずLINE通知メッセージとして、LINEユーザー以外には自動的にSMSとして配信されるため、顧客の利便性を最大化しながら高い到達率を実現する。

本システムの導入により、販売店では業務効率化と顧客体験の向上を両立できる。従来、個別に行っていたLINEとSMSの配信作業を、単一のリクエストで完結できるため、スタッフの業務負荷が大幅に軽減される。従来ははがき・DMで実施していた来店誘致やスタッフが電話で行っていた来店予約の確認、サービス予約の通知を自動化することで、スタッフはより付加価値の高い顧客対応に時間を集中できるようになる。

顧客は販売店の営業時間に制約されることなく、自身の都合に合わせて予約や問い合わせを行うことが可能となる。LINE通知メッセージの約90種類以上の通知メッセージテンプレートに対応し、来店予約通知、予約リマインド通知など、自動車販売店の顧客対応業務に密接に関わる重要な情報を適切なタイミングで受け取ることができる。

フォーグローブは、LINEヤフー社よりTechnology Partner(ミニアプリ部門、コミュニケーション部門)およびSales Partnerの認定を受けており、LINE関連技術における高い専門性を有している。またアクリート社は2003年よりSMS配信サービスを提供し、2010年より法人向けSMS配信事業を先駆けて開始した日本におけるSMS配信事業のパイオニア企業。大手企業の認証システムに採用された実績を持ち、高品質・高安定性・高セキュリティを求める大規模サービスにおいて豊富な運用実績を有している。

本サービスは既に運用を開始しており、トヨタ販売会社での導入を皮切りに、自動車業界全体への展開を予定している。ナンバープレート認識技術と先進的なコミュニケーション基盤を組み合わせた統合ソリューションにより、自動車販売業界におけるDXの加速と顧客満足度の向上に貢献している。

三社は今後も連携を強化し、自動車販売店が求める「顧客データの一元管理」と「効率的な顧客コミュニケーション」を同時に実現するサービスの拡充を進め、業界全体のデジタル変革を牽引していく。

《森脇稔》

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