ヴァレオは、2025年第3四半期(7~9月)の業績を発表した。
売上高は49億9700万ユーロとなり、前年同期比で3.5%の増加を記録した。
同期のOE(純正部品)売上高は3.7%増となり、POWER部門とLIGHT部門の堅調な業績が全体を押し上げた。地域別では、ヨーロッパが自動車生産を上回る成果を示し、中国では業績改善が進み、中国市場との差を大幅に縮小した。
この結果を受け、同社は2025年通年目標を確認した。売上高は約205億ユーロ、EBITDA率は13.5%から14.5%、営業利益率は4.5%から5.5%を見込む。また、一時的なリストラ費用控除前のフリーキャッシュフローは7億から8億ユーロ、控除後は4億5000万から5億5000万ユーロを予想している。
ヴァレオのクリストフ・ペリラCEOは「困難で厳しい環境の中、第3四半期の業績は通年目標に沿ったものとなった。技術の補完性と地理的ポジショニングの効果が表れている」とコメント。特に中国の自動車メーカーとの関係再構築の取り組みが成果を上げており、期待通り中国市場との業績差を大幅に縮小していると述べた。
BRAIN部門については前半期と同様に業績が後退したものの、ADAS(先進運転支援システム)とSDV(ソフトウェア定義車両)分野での受注は好調を維持しており、製品ポートフォリオの魅力を示した、としている。



