ルノーグループは、2025年第3四半期(7~9月)の業績を発表した。グループ全体の売上高は前年同期比6.8%増の114億ユーロとなり、好調な成長を維持した。
自動車部門の売上高は98億ユーロで、前年同期比5.0%の増加となった。販売台数は52万9486台で前年同期比9.8%増を記録し、国際市場では14.9%増、欧州市場では7.5%増となった。
2025年1月から9月までの累計では、グループ全体の売上高は391億ユーロ(前年同期比3.7%増)、販売台数は169万8964台(同3.8%増)となり、欧州市場で第3位の地位を維持している。
電動化戦略では大きな進展を見せた。第3四半期のEV販売は前年同期比122.1%増と大幅に拡大し、全体の13.5%を占めた。ハイブリッド車(HEV)販売も25.0%増となり、電動車全体では44.0%のシェアを獲得した。
欧州市場では乗用車販売が10.9%増となり、市場成長率の7.5%を上回る好調な結果となった。ルノー『5 E-Tech』が欧州のBセグメントEV市場でリーダーとなるなど、新型車の投入効果も表れている。
ブランド別では、ルノーブランドが5.5%増、ダチアが16.1%増、アルピーヌが306.4%増と全ブランドで成長を記録した。国際市場では南米で17.3%増、韓国で213.7%増、モロッコで46.3%増となり、国際展開戦略の成果が現れている。
同社は「量より質」の商業政策を継続し、欧州主要5カ国での小売販売比率は58.4%と市場平均を17ポイント上回った。残存価値も安定を維持し、主要競合他社を5から11ポイント上回る水準を保っている。






