<講師>
株式会社現代文化研究所 上席主任研究員・調査研究第3領域リーダー 八杉理 氏
中国車は本当に「ガラパゴス」なのか?気づいたら日本車が「ガラパゴス」になっていないか?このような課題認識は、中国車のスピーディーな技術・製品開発が進む中で、我々の日々の疑問がつきない。中国車はSDV(Software-Defined Vehicle)・スマートキャビン化の実装において世界をリードしていると認識される一方、「特異な存在」と見されて議論の外に追いやる場面もある。しかしながら、中国ではさらに進化させて、AIDV(AI Defined Vehicle)としてのインテリジェントカーを再定義する動きがある。中国政府は今年3月に発表した政府活動報告(全国人民代表大会)においても、「AI+」(人工知能プラス)としてのクルマづくりとサービスづくりが今後のモビリティ産業の発展方向であると宣言している。
本セミナーにおいては、急速に発展している中国車の変化ポイントを理解した上で、SDVからAIDVへと移行することにより商品やサービスがどのような機能進化を遂げているか、その進捗状況を把握する。そして、中国の内外市場での競争・共存戦略のあり方や能力がどのようなものかを具体的事例を用いて詳述していく。
1.中国におけるAIカーづくりの考え方とは?
2.中国におけるAIカーづくりの政策支援とは?
3.クルマは「スマホ化しない」要因とは?
4.クルマは「家電化しない」理由とは?
5.お客様が求める機能への対応をどう考えるか?
6.どういった機能差があるクルマづくりとなるのか?
7.中国のAIカーづくりはどれもテスラの模倣なのか?
8.ハイエンド、ローエンド車種で統一的な規格が可能なのか?
9.AI・自動運転、スマートキャビンづくりはどのような技術(制約)となるか?
10.中国のクルマはこれらをどのように達成しようとしているか?
11.中国の国産部品が市場シェアを急拡大させており、日本はもう手遅れなのか?
12.本当に日系は対応できない(追いついていけない)のか?
13.本当に、中国はグローバルのメインストリームではないと判断して良いのか?
14.大切なのは車種の売り方でソフト&ハードを決める時代がくるということなのでは?
15.質疑応答


