自動運転トラック商用運行に「F-LINE」参画、加工食品メーカー6社が11月20日幹線輸送開始

味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社、Mizkanの計6社が自動運転トラックで商品輸送へ
  • 味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社、Mizkanの計6社が自動運転トラックで商品輸送へ
  • F-LINEとT2による実証の様子
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加工食品メーカーの物流を担うF-LINEは、T2が国内で初めて開始した自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行に参画すると発表した。

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F-LINEが関東-関西の区間で取り扱うのは、味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社、Mizkanの計6社の各種荷物。T2の自動運転トラックで輸送する。

加工食品の国内市場は今後緩やかに拡大する一方、「2024年問題」などを背景にしたトラックドライバー不足は深刻化する見通しで、持続可能な輸送体制の構築が喫緊の課題となっている。

こうした見通しを踏まえて、F-LINEと、2027年にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの開始を目指すT2は、今年2月から10月までの間、T2が開発したレベル2自動運転トラックを用いて6社の加工食品などの各種荷物を幹線輸送する実証に取り組んできた。計5回にわたる実証において積載量を順次増やしていくとともに、昼間・夜間双方の時間帯で運行するなど、オペレーションおよび技術の両面で自動運転トラックの有効性を綿密に検証してきた。

T2では今年7月、自動運転トラックによる幹線輸送を国内で初めて事業化し、佐川急便、西濃運輸、日本郵便、福山通運および三井倉庫ロジスティクスの5社をユーザーに、まずはレベル2自動運転トラックによる商用運行を始めた。

このユーザー5社に続いて、今回、F-LINEは上記加工食品メーカー6社とともに、T2の自動運転トラックが既存の運行と同等の輸送品質や安全性を担保できることを確認した上で商用運行に参画し、本格的に自動運転トラックを利用していくことでT2と合意した。

11月20日より、神奈川県にあるF-LINEの「川崎物流センター」と兵庫県の「西宮物流センター」(自動運転区間:綾瀬スマートIC(神奈川県)-吹田IC(大阪府))の約510kmの区間で定期運行を開始し、うま味調味料やトマトケチャップ、ポン酢といった調味料、食用油、小麦粉、カレールウなどの輸送を予定している。

F-LINEは6社とともに、今回の商用運行の実績などを踏まえて、T2が2027年から開始するレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスへの参画も検討していく。

《森脇稔》

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