放置した夏の汚れがニオイに変わる前に! プロ目線で学ぶ車内清掃の正解~Weeklyメンテナンス~

放置した夏の汚れがニオイに変わる前に! プロ目線で学ぶ車内清掃の正解~Weeklyメンテナンス~
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日中の気温も下がった昨今、暑くてなかなか手を付けにくかった車内の清掃を行うタイミングでもある。夏のレジャーシーズンを乗り切った愛車の内装をクリーニングして、臭いの発生を抑えよう。

◆秋は「車内清掃」「内装クリーニング」の好機

ボディ洗車をする際には隅々まで車内も清掃しているというユーザーなら、あらためて内装クリーニングは必要ない場合もあるが、夏の暑い季節は車内清掃を避けていたというユーザーも少なくないだろう。そんな場合は蓄積した汚れをまとめて清掃してみよう。内装の汚れにはいくつかのポイントがあるので、一度に全てを実施しなくても時間に余裕のあるときに少しずつ進めると負担になりにくい。

◆基本の手順とポイントを押さえる

車内清掃で実施したいのは当然だが、まずは車内に落ちているゴミの片付けやホコリの除去。これだけで十分きれいになるので、これで完了というケースもあるだろう。

次に手を付けたいのがフロアマットの清掃やシートのクリーニング。いずれも汚れが堆積しやすい場所で、車内のクリーン度が一気に上がるポイントだ。そしてダッシュボードやドアトリムの清掃、さらにガラスの内側の清掃まで行えば、ほぼ車内はピカピカになる。これで気持ち良くドライブできるので、順に実施していくと良いだろう。

車内清掃の第一歩はゴミの除去から。その前に、まずは普段積みっぱなしになっている荷物をまとめて下ろすことから始めよう。ラゲッジにはレジャーグッズや洗車アイテムを積んでいるケースもある。後席にも荷物を積み込みっぱなしになっていることもあるし、コンソールトレイにも小物が入ったままではないだろうか。荷物を一度下ろすと、汚れやゴミの堆積が見えてくる。

シートのステッチの隙間にも汚れが溜まっていることが多い。前席/後席/ラゲッジのマットを取り外すと、フロアカーペットには想像以上にゴミが散らばっていることに気づくはずだ。小さな石や砂からお菓子の袋まで点在しているケースもある。

そこで掃除機と粘着式カーペットクリーナー(コロコロ)を使って処理してみよう。ゴミや汚れが臭いの原因になっているケースも多いので、車内環境をクリーンに保つにはゴミ掃除が想像以上に効果的だ。

シートに掃除機をかけたら、その流れでシートクリーニングも実施してみよう。長らく手入れしていないクルマだと、座面や後付けのシートクッションを布団たたきで叩くと、かなりのホコリが舞い上がることがある。それだけシートには汚れが堆積している証拠だ。

ステッチの間に入り込んだホコリも掃除した上で、最終仕上げとしてシートクリーナーでリフレッシュしておこう。クリーナーには布用や革用があるので、クルマのシートに適合するタイプを選ぶと良いだろう。これでシート表皮の薄汚れもきれいにリフレッシュできる。

先に取り外しておいたフロアマットも洗浄しておこう。こちらは水洗いになるのでボディ清掃と同時に洗っているユーザーも多い。ホコリや汚れを受け止めて車内が汚れるのを防ぐのがフロアマットの役目。汚れが溜まっているのは当たり前だ。布団たたきでホコリを叩き出し、水洗いして十分乾燥させてフィニッシュしよう。

ここまで進めば車内はかなりクリーンな状態に。さらに精度を上げるならダッシュパネルやドアトリムの清掃だ。マイクロファイバーなど柔らかい布で拭き上げれば、ホコリや軽い汚れは落ちる。こびりついた汚れには樹脂パーツ向けの車内用クリーナーを使うと良い。ドアトリムの生地部分や革パーツには布用・革用クリーナーが有効(色落ちを避けるため、小さな範囲で状態を確かめつつ少しずつ作業すると良いだろう)。

◆仕上げは「ガラス内側クリーニング」で視界をクリア

ガラス面のクリーニングも実施しよう。内側は手が触れたり結露や湿気で油分が付着しやすい。洗車で外側を磨いてもムラが消えないなら、内側の汚れが原因だ。

ガラスクリーナーが手っ取り早いが、マイクロファイバーを水に浸して固く絞り拭き上げるだけでも相当量の汚れは落ちる。この際に純水や精製水を用いると、拭き筋が残りにくい。ウェットシートタイプの中には純水を使用した製品もあるので試してみると良い。

秋のドライブシーズンを快適にするために、次の週末は内装クリーニングを実施してみよう。一度に全部のメニューをこなすと負担が大きいので、気になるポイントに絞って数回に分けて少しずつ作業するのがおすすめだ。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請け負っている。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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