DIYでサクッと視界復活! 秋雨・台風シーズン前のワイパー徹底メンテ術~Weeklyメンテナンス~

DIYでサクッと視界復活! 秋雨・台風シーズン前のワイパー徹底メンテ術~Weeklyメンテナンス~
  • DIYでサクッと視界復活! 秋雨・台風シーズン前のワイパー徹底メンテ術~Weeklyメンテナンス~

長くて熱い夏がそろそろ終わり、秋雨や台風の季節がやってきた。そんな時に安全性の上で気にしておきたいのが前後ウインドウの視界。この機会にワイパーをリフレッシュして視界確保を実践しよう。

◆秋の雨に備える! まずはワイパー点検と交換サイクルの把握

秋シーズンは気候もよくドライブシーズン真っ盛り。しかし秋雨や台風、さらには近年はゲリラ豪雨などもあって、ワイパーが活躍する機会も多くなる季節でもある。そこでチェックしておきたいのが、フロント/リアのワイパーだ。

クルマの消耗部品の中でもワイパーは比較的交換サイクルも早く、気が付いたら劣化していたことも少なくない。雨中走行がすっかりご無沙汰で、ドライブ先で不意に降雨があってワイパーを動かしたらビビリ音の発生や拭きムラが出てきたケースもあるだろう。ワイパー交換は比較的難易度も低く、DIYでも実施できるのでチャレンジしてみよう。

◆劣化サインを見逃さない、ビビリ音と拭きムラが交換の合図

しかしワイパーの経年劣化を目視だけで見つけるのはなかなか難しい。ゴム部分を見て明らかに破損している場合は別として、ゴムの硬化や劣化はぱっと見では判別がつきにくい。そのため、突然の雨でワイパーを動かしたら、ガラス面をきれいに拭かなくなり、視界不良を感じて初めてワイパーの異常に気づく場合もあるだろう。

しかしワイパーの劣化には前兆がある。それが異音と拭きムラだ。ワイパーを動かすと滑らかにガラス面をトレースして動くのが正常だが、引っかかったりガクガクするなどして異音が出るのはゴム劣化(硬化している場合が多い)のサイン。わずかな異音を感じたら交換時期と考えると良いだろう。

また雨中の走行でワイパーを稼働させているのに、全面がクリアに拭き上げられなくなることがある。ガラス面に油膜が付いていたり、汚れがこびりついていることも原因になるが、ワイパーの劣化が原因で拭きムラが発生するケースも実際には多い。ガラス全面を均一に拭き上げていないと感じたら、ワイパーの交換を検討してみてもいいだろう。

◆ワイパー交換の基本手順、ゴム交換とブレード交換の選び方

ワイパーの交換は比較的容易と書いたが、ワイパーブレードはクルマの外に露出しているのでアクセスが簡単。そしてワイパーの構造が単純で、メカニズム的にも種類が少ないので脱着にも迷うことがない点があるからだ。

交換にはワイパーゴムのみを交換する方法と、ブレードごとリフレッシュする方法がある。ワイパーゴムの交換が必要なケースはゴムが経年劣化したり、使い減りしているケース。ワイパーブレードはバネ状の力をワイパーゴムに加えて、ガラス面にゴムを押さえつける効果を発揮する。そのためワイパーゴムを交換しても性能が復活しなくなってきたと感じたら、ワイパーブレードの交換も検討しよう。

ワイパーゴムの交換手順は、ワイパーブレードをワイパーアームから取り外すことから始める。ワイパーブレードはU型のクリップでアームに固定されているケースが多いので、U型クリップについているロックを押して外すことができる。工具なども不要なので手軽。

ワイパーブレードを車体から外したら、ブレードの溝部分に差し込まれているワイパーゴムを横にスライドさせて取り外す。取り外す際には端部分がゴムをロックする構造になっているので、少し力を加えて引き抜くと良いだろう。またワイパーゴムはテンションをサポートする金属製のプレートで挟み込まれているので、これは再利用する。あとは新しいゴムを元通りの場所に取り付けると作業は完了。

一方、ワイパーブレードの交換はさらに簡単。ワイパーゴムの交換手順で紹介したU型クリップでブレードを取り外したら、そのまま交換用の新品ブレードを逆の手順で取り付ければ完成だ。

交換手順は比較的簡単なワイパーだが、少し面倒なのが愛車に適合する交換用のワイパーゴム/ワイパーブレードを用意すること。カー用品店のワイパー売り場に行くと車種、年式などが書かれた適合表が設置されている。これを頼りに愛車に適合するワイパーを選ぶ必要があるのだ。運転席側、助手席側、さらにはリアワイパーでサイズも別々なので、用意するワイパーには要注意だ。

最初に適合表を見るとびっくりするほどの数なので、愛車に適合するワイパーを購入したら品番をメモしておくと次からはスムーズだろう。一方で少し古いクルマやレア車の場合、カー用品店で汎用ワイパーを用意していないこともある。そんなときにはディーラーに行って純正部品として注文するという手もあるので覚えておこう。「交換は自分で実施します」といって取り寄せてもらえば良い。

交換のサイクルは使用する環境によって大きく異なるが、目安としては6か月~1年程度。しかし先に紹介した異音や拭きムラが出てきた段階でリフレッシュすればクリアな視界が蘇り安全&快適なドライブができる。比較的安価&DIY交換も可能なパーツなので、秋雨シーズンまでにリフレッシュを実践してみよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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