川崎汽船、LNG燃料自動車専用船が完成…いすゞが「海の女神」から命名

6900台積みLNG燃料自動車専用船「TETHYS HIGHWAY」
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川崎汽船は、新来島豊橋造船で建造されていた液化天然ガス(LNG)を主燃料とする6900台積み自動車専用船が竣工し、同社に引き渡されたと発表した。

同日には命名式も執り行われ、荷主であるいすゞ自動車の常務執行役員福村喧夫氏によって、ギリシャ神話の海の女神の名を冠した「TETHYS HIGHWAY(テテュス・ハイウェイ)」と命名された。

LNG燃料を使用することで、従来の重油燃料と比べて温室効果ガス(GHG)の一つである二酸化炭素(CO2)の排出を25%から30%、大気汚染の原因となる硫黄酸化物(SOx)の排出をほぼ100%削減できる見込みだ。

6900台積みLNG燃料自動車専用船「TETHYS HIGHWAY」6900台積みLNG燃料自動車専用船「TETHYS HIGHWAY」

川崎汽船の環境に関わる長期指針「K LINE環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」では、国際海事機関(IMO)が定める2030年目標である「CO2排出効率2008年比40%改善」を上回る「同50%改善」という目標を設定している。さらに2050年の目標としてGHG排出ネットゼロに挑戦していくことを掲げている。

本船の主要寸法は全長199.96m、幅38.00m、深さ38.07m、喫水9.00m。総トン数は7万5259トン、航海速力は19.00ノット。船級は日本海事協会(ClassNK)、船籍は日本となっている。

《森脇稔》

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