GMの軍事車両開発部門のGMディフェンスは、防衛請負業者のNPエアロスペースと提携し、英国防省の軽機動車両(LMV)ニーズに対応すると発表した。この取り組みは英軍の陸上機動プログラム(LMP)の一環として実施される。
LMVは老朽化した車両を共通基盤プラットフォームで置き換えることを目的としており、英軍の車両群を近代化・統合する広範な取り組みの一部だ。
GMディフェンスは、GM車のプラットフォームを活用し、大量生産によるコスト効率を生かして、即座に配備可能な手頃で高度にカスタマイズ可能な軍事車両を開発している。同社の主力製品の歩兵分隊車両(ISV)とその汎用モデルは、いずれも頑丈なシボレーのピックアップトラック『コロラドZR2』をベースとしている。

ISVは市販部品の割合が高く、適応性に優れた実証済みの車両で、すでに米陸軍歩兵、特殊作戦部隊、カナダ軍で運用されているほか、米国、欧州、カナダの前方展開部隊でも使用されている。GMディフェンスはLMVプログラムの提案に両車両を含める予定だ。
コベントリーとカナダのロンドンに施設を持つNPエアロスペースは、現地化された設計と特注コンテンツに強みを持ち、世界の防衛・政府顧客向けにソリューションを提供している。GMディフェンスはNPエアロスペースの専門知識を活用して、英国のLMVプログラムとカナダ軍の軽汎用車両・軽部隊強化プログラムを進めていく。
両社は2023年から協力研究開発、生産後サポート、世界的な物流・維持管理について協力してきた。今年後半の防衛展示会では先進技術を披露する予定だ。