EVメーカーのポールスターは、イタリアで6月17日~21日におこなわれた伝説的な公道レース「ミッレミリア」の電動車カテゴリー「ミッレミリア・グリーン2025」に参戦。昨年のタイトル防衛を目指し、同社の全車種である『ポールスター2』、『ポールスター3』、『ポールスター4』の3台で挑んだ。
今回の参戦に向けて、ポールスターは「コレツィオーネ・ミッレ」と名付けた特別仕様を発表した。これはミッレミリアの歴史とイタリアのレーシング文化にオマージュを捧げるデザインで、今年初めにオーストリアのFATアイスレースでデビューした「アークティック・サークル」コレクションの発展形となっている。

参戦車両は全て長距離仕様で、1回の充電で600km以上の航続距離を実現する大容量バッテリーを搭載している。タイヤには、ポールスターのシャシーチームと共同開発されたミシュラン製のEプライマシーとパイロットスポーツEVを装着し、電気自動車に最適化されたハンドリング特性と航続距離の向上を図っている。
特別仕様のレーシング塗装は、従来のレーシングチームがドライバーを区別するために使用していた2トーンペイントスキームを採用。フロント部分を「ディップ」したデザインが特徴的で、アークティック・サークルコレクションのイエロースプリットカラーを発展させたものとなっている。白い円形部分は通常レーシングナンバー用だが、今回は外装デザインの一部として機能し、レース開始後に公式エントリーナンバーが表示される仕組みだ。

車体には大きな2、3、4のデカールがイタリア国旗の色で表現され、ミッレミリア・グリーンの開催国であるイタリアへの敬意を表している。