トヨタがル・マン参戦40周年、今年のマシンは伝説の「GT-One」カラーに

トヨタGR010 HYBRIDの特別なカラーリング仕様
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TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、トヨタがル・マン24時間レースに初めて参戦してから40周年を迎えることを記念し、2025年の第93回大会に出場する『GR010 HYBRID』に特別なカラーリングを施した。

GR010 HYBRIDは2台体制で参戦する。7号車は1998年と1999年に参戦した『TS020』をモチーフにした赤と白のカラーリングをまとい、過去の歴史とファンの熱狂を讃えるデザインだ。ドライバーは小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースが務める。

TS020は「トヨタGT-One」として知られる。今回の特別カラーは赤をベースに白い炎のようなパターンを配し、TS020とのつながりを表現している。

トヨタGR010 HYBRIDの特別なカラーリング仕様トヨタGR010 HYBRIDの特別なカラーリング仕様

一方、8号車はセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮がドライブし、マットブラックのカラーリングで「現在」の戦う精神を示す。GRロゴを中心にスピードと負け嫌いの精神を表現し、プロトタイプとしての進化も反映している。両車にはル・マン参戦40周年を記念する新ロゴも配されている。

TGRは過去の栄光と現在の挑戦を結びつけると同時に、未来にも目を向けている。耐久レースにおける水素技術の開発を推進し、モータースポーツがカーボンニュートラルで持続可能な社会の実現に貢献することを示す計画だ。

トヨタのル・マン参戦は1985年の「85C」から始まった。これまでに61台のトヨタ車が26回の大会に出場し、5度の優勝、18回の表彰台、8度のポールポジションを獲得している。16か国から62名のドライバーが参戦し、トヨタのル・マン遺産を築いてきた。

1992年に初の表彰台を獲得後、1998年から1999年のTS020で総合優勝を目指し、1999年には初のポールポジションを獲得した。2000年から2011年は参戦を休止したが、2012年に復帰しハイブリッド技術を高め、2018年に初勝利を飾った。『TS050 HYBRID』による3連覇を経て、現行のGR010 HYBRIDも2021年と2022年に2勝を挙げたが、その後は連続準優勝に終わっており、挽回に期待がかかる。

《森脇稔》

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