BMWは、2025年内に発売予定の新型EV、「ノイエ・クラッセ」向けに、革新的なサウンドスケープ「HypersonX」を開発したと発表した。
この新しい音響システムは、BMWグループのサウンドデザインスタジオによって開発され、43種類の音響信号と特別な走行音で構成されている。
HypersonXは、パーソナルモードとスポーツモードの2つの走行モードに対応しており、多次元的な音響スペクトルを通じて走行状況に応じた精密な音を生成する。これにより、ドライバーと車両との間に感情的な相互作用を生み出すことを目指す。

新型EVに搭載される革新的なBMWオペレーティングシステムXと新開発の制御ユニットにより、この先進的な音響アーキテクチャが実現した。HypersonXは、自然界の音や芸術、科学の世界からインスピレーションを得ており、従来のサウンド体験よりも基本音は少ないものの、音響スペクトルに新たな次元レベルを加えているという。
人間性を重視した音響設計が特長で、BMWグループデザインスタジオの従業員による合唱を取り入れ、それぞれの母国語で歓迎音に温かみを持たせている。これにより、直感的な操作や精密に調整された光の効果、居心地の良いインテリアデザインと相まって、乗員に快適な空間を提供する。

BMWは900万以上の音のインスタンスを生成し、それらをブランド特有のエッセンスにフィルタリングすることで、表現力豊かで独特な、しかし控えめで繊細な音を作り出した。HypersonXは、あらゆる走行状況で人間と車両の間に感情的なつながりを生み出し、ノイエ・クラッセに前向きで親しみやすく魅力的な音響的存在感をもたらす、としている。