ヤマハ発動機と英国のLola Cars Ltd(ローラ)は、ABB FIA フォーミュラE世界選手権における高性能電動パワートレイン開発・供給に関する技術提携を2027年以降も継続することで合意した。
両社は今シーズン(シーズン11)から、共同開発した電動パワートレインを搭載したマシンで「ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム」としてレースに参戦している。今回の合意により、2026-2027年シーズンから導入される第4世代マシン「GEN4」以降も、最先端の電動技術開発に取り組んでいく。
GEN4では最大出力が600kW、回生量が最大700kWに引き上げられ、さらに進化したエネルギー効率を実現する技術が求められる。ヤマハ発動機は、フォーミュラEへの挑戦を通じて世界最高レベルの出力密度・効率を含めた究極のエネルギーマネジメント技術の獲得を目指している。
ヤマハ発動機 取締役常務執行役員の丸山平二氏は「世界最高峰の電動レースの舞台で我々の技術を高めていけることを、とても誇らしく、楽しみに感じている」とコメントした。
一方、ローラ・カーズ会長のティル・ベクトルシャイマー氏は「持続可能なモビリティの推進に対して豊富な経験とコミットメントを持つヤマハは、ローラ・カーズにとっての理想的なパートナー」と述べ、今後もモータースポーツを通じて革新を進めていく意欲を示した。