日本車からシェア奪う人気、プロトンの新型セダン『S70』、マレーシアCセグ市場で首位に

プロトンS70
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マレーシアの国民車メーカーのプロトンは、2023年11月に発売したCセグメントセダン『S70』が、発売から1年足らずで同セグメントの市場リーダーの座を獲得したと発表した。長年日本車が支配してきたこの市場で、プロトンS70は最新機能と手頃な価格を武器に、マレーシアの消費者の心を掴んでいるという。

2024年、プロトンS70は1万8880台を販売し、2位の競合セダンを8470台上回った。2025年1月と2月の販売台数はそれぞれ1143台と1197台を記録し、2024年初頭から続く1000台以上の月間販売を維持している。

プロトンS70の人気の秘密は、Cセグメントの性能をBセグメントの価格帯で提供していることにある。1.5リットルターボエンジン(150ps、226Nm)と7速デュアルクラッチトランスミッションを搭載し、パワーと効率、走行性能のバランスを実現。さらに、広々とした室内空間や高度な先進運転支援システム(ADAS)、日本車よりも低い維持費が、買い替え需要を喚起している。

プロトンの社内データによると、S70オーナーの72%が20~40代で、51%が子供のいる既婚者だという。また、39%が2台目の車として購入し、37%が既存の車の買い替えだった。これは、S70が幅広い層に支持されていることを示している。

購入者へのアンケートでは、56%が他ブランドと比べて手頃な価格を、50%が高いコストパフォーマンスを購入理由に挙げている。また、46%が魅力的な内装デザイン、41%が魅力的な外装デザイン、40%が優れた出力を評価しているという。

《森脇稔》

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