マレーシアの国民車『サガ』、エジプトで現地生産車を発売

プロトン『サガ』
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  • エジプト・カイロのエズエララブ・エルセウェディ・オートモーティブ・ファクトリーズ(ESAF)でプロトン『サガ』を生産
  • エジプト・カイロのエズエララブ・エルセウェディ・オートモーティブ・ファクトリーズ(ESAF)でプロトン『サガ』を生産
  • エジプト・カイロのエズエララブ・エルセウェディ・オートモーティブ・ファクトリーズ(ESAF)でプロトン『サガ』を生産

マレーシアの自動車メーカーのプロトンは、エジプトで現地生産した『サガ』を発売した。これは現地の販売代理店のエズエララブグループとの20年に及ぶ協力関係の成果という。

昨年11月、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相が出席して行われた新工場の開所式から3か月後に、サガの現地発売が実現した。カイロにある最新鋭のエズエララブ・エルセウェディ・オートモーティブ・ファクトリーズ(ESAF)の工場で発表イベントが開催された。

政府関係者や業界リーダー、プロトンとESAFの代表者らが出席し、最先端の生産ラインと統合製造プロセスを視察した。これらの設備により、プロトンの長年のモデルであるサガが世界最高水準の品質で生産されることが保証される。

エジプト・カイロのエズエララブ・エルセウェディ・オートモーティブ・ファクトリーズ(ESAF)でプロトン『サガ』を生産エジプト・カイロのエズエララブ・エルセウェディ・オートモーティブ・ファクトリーズ(ESAF)でプロトン『サガ』を生産

サガはプロトンが初めて生産した車種で、マレーシアの国民車。生産開始から40年目を迎えた。昨年には累計販売台数が200万台を突破。2024年の輸出台数は前年比34%増の2906台となり、2023年の2164台から大幅に伸びている。国内市場でもサガはプロトンの主力モデルとしての地位を維持し、信頼性と手頃な価格が評価され続けている。

ESAFの新工場には5000万ドルが投資され、年間生産能力は4万台に達する。この施設は、エジプトの産業発展への取り組みを象徴している。地元調達部品の使用や、将来的な電気自動車(EV)生産を含む拡張計画は、エジプトのビジョン2030と合致している。

プロトンの国際展開が加速する中、エジプトでの現地生産開始は重要なマイルストーンとなる。サガモデルの世界市場での存在感が今後さらに高まることが期待されている。

《森脇稔》

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