コレクターカーディーラーのラ・スクアドラとアトリエ・ザガートは共同開発した『AGTZツインテール』の市販第一号車を「レトロモビル2025」で世界初公開した。
このユニークな車両は、1960年代後半のレーシングレジェンド『A220』にインスパイアされた限定19台のコレクターズカーだ。
AGTZツインテールの最大の特徴は、着脱可能なリアボディセクションにある。ドライバーは数分でロングテールとショートテールの2つの形態を切り替えることができ、取り外したテール部分はガレージに飾るアート作品としても活用できる。この設計は、ル・マン24時間レース用に開発されたA220が、後にヒルクライム競技で成功を収めた歴史を物語っている。

今回公開された第一号車(コミッション#3)は、オーナーの要望を反映した特別仕様となっている。1969年のル・マン24時間レースを彷彿とさせる鮮やかなカラーリングや、このコミッション専用にデザインされたホイールなど、細部にまでこだわりが見られる。
AGTZツインテールは、現行のアルピーヌ『A110』をベースに、ミラノに拠点を置く老舗コーチビルダー、アトリエ・ザガートで一台一台ハンドクラフトで製作される。生産台数は19台に制限されており、オーダーブックは急速に埋まりつつある。

レトロモビルは今年で49回目を迎える世界有数のクラシックカー・コレクターカー展示会だ。この場でAGTZツインテールの第一号車を公開することは、このプロジェクトがハイエンド自動車セグメントでリーディングポジションにあることを示すとともに、ラ・スクアドラの国際的な存在感をさらに高めることになった。
アトリエ・ザガートでは、次のAGTZ ツインテールの製作が既に進行中で、近々公開される予定だ。限定19台の生産枠のうち、残りわずかとなっている。