UDトラックスは1月28日、大型トラックの『クオン』、いすゞ『ギガ』のエアブレーキの共振に対する検討が不十分なため、固定ストラップが疲労破断し、エア漏れや、最悪の場合、ブレーキが効かなくなるおそれがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは2017年7月31日~2024年8月20日に製造されたクオン、ギガの2車種、合計2933台。
内圧容器及びその附属装置(エアタンク・ブラケット)のエアブレーキにおいて、共振に対する検討が不十分なため、高車速域でエアタンク周辺で共振することがある。そのため、固定ストラップに繰り返し応力がかかり、当該ストラップが疲労破断し、そのままの状態で使用を続けると、エアタンクが浮動してブラケット等と干渉しエア接続部等が損傷しエアが漏れ、ブレーキエア圧力低下の警告ランプ点灯及び警報が鳴り、最悪の場合、前輪もしくは後輪のブレーキが効かなくなるおそれがある。
改善措置として、全車両、エアタンクブラケットを対策品と交換すると共に、エアタンク固定ストラップ等も新品と交換する。
不具合は23件発生、事故は起きていない。