ヒョンデの高級車ブランド「ジェネシス」は、スイス・ダボスで開催された2025年世界経済フォーラム(WEF)において、電動SUV『GV60』ベースのコンセプトカー『GV60マウンテン・インターベンション・ビークル(MIV)』を初公開した。
GV60MIVは、WEF会場近くのアメロン・ダボス・スイス・マウンテン・リゾートで展示され、多くの来場者の関心を引きつけた。ジェネシスがダボスでコンセプトモデルを披露するのは、2023年の『ジェネシスXコンセプト』、2024年の『ジェネシスXショースピーディアムコンセプト』に続き3年連続となる。
今年のGV60MIVコンセプトは、過酷な地形や厳しい気象条件下での救助支援任務を想定して設計された。乗員の安全性とミッションの機能性を最優先に考慮している点が特徴で、四輪が三角形のクローラーに変更されている。
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小型部隊支援車両(SUSV)にインスピレーションを受け、ジェネシスGV60をベースに開発されたこの目的特化型車両は、優れたオフロード性能を持つEVだ。静音走行により騒音公害を軽減し、環境への影響を最小限に抑える。また、車両から電力を供給できるV2L(Vehicle to Load)システムを搭載し、補助機器への電力供給が可能となっている。
全てのアクセサリーは、品質と耐久性を基準に慎重に選定された。GV60MIVコンセプトには、スノートラックが装備され、スポーツシート、医療用品、緊急通信・警告システムなど、極限条件下での山岳救助活動をサポートする機能が搭載されている。
大型のカーボンファイバー製フェンダーフレアは、周囲の人々や乗員の安全を確保するとともに、車両の損傷を防ぐ役割を果たす。収納スペースを最大化するため、頑丈なルーフラックが設置され、リアハッチラックには様々な装備を取り付けられるモジュール式アタッチメントポイントが設けられている。
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