KTMが8月13日、2025年モデルの『KTM 450 SMR』を発表した。新モデルではスーパーモトのベンチマークとなることを目指し、最新技術とレースで培ったエンジニアリングを融合させ、比類のない性能、機動性、パワーを提供する。
2025 KTM 450 SMRは、本年6月に更新されたモトクロスモデル『2025 KTM 450 SX-F』(水冷4ストロークSOHC単気筒)をベースに、フレーム、フォーク、エルゴノミクスに重要な改良が加えられている。とくにフレームには、前部の切り欠きやチューブ厚の変更が施され、エンジンとリアショックの取り付け部分も改良された。これにより全体の安定性を維持しながら、シャシーの柔軟性とコーナリング性能がより向上しているほか、300gの軽量化も実現している。

フロントには新型の48mm WP XACTクローズドカートリッジフォークを初めて採用。オイルの流れを最適化し、不要なオイル発泡を防ぐ新しいミッドバルブピストンコンセプトが特徴だ。リアには更新されたリンクとシール、小径リンクボルトを備えたWP XACTリアショックが装備されている。このセットアップは、KTMファクトリーレーシングチームから直接採用され、ダートと舗装路の両方で徹底的にテストされた成果となっている。
エルゴノミクス面では、新しいタンクシュラウドが採用され、バイコンポジットプラスチックを上部と下部に使用している。整流効果を高めたことで冷却効果も向上している。また、更新された1ピースのインレットスリーブとシュノーケルデザインが変形を防ぎ、燃料タンクのフィット感も向上している。

タイヤ周りではフロント16.5インチとリア17インチのアルピナリムに、メッツラー・レーステックSM K1スーパーモトタイヤを装着する。
2025 KTM 450 SMRは、スペインの40度の暑さからスウェーデンの氷点下の環境まで、さまざまな過酷な条件下でテストされており、どんな状況でも最高のパフォーマンスを発揮することが確認されている。2024年9月からオーストリア本国より出荷が開始される予定だ。