ジゴワッツと極東開発パーキング、EV充電サービス相互利用連携を発表

Charge-moの機械式立体駐車装置での設置事例
  • Charge-moの機械式立体駐車装置での設置事例
  • ジゴワッツが開発・販売しているEV用普通充電器「Ella」

ジゴワッツ極東開発パーキング(極東開発工業子会社は7月18日、ジゴワッツの「PIYO CHARGE」と極東開発パーキングの「Charge-mo」のEV充電サービスとの相互利用連携を、2025年上半期を目途に開始することに合意したと発表した。

この取り組みにより、PIYO CHARGEの会員はCharge-moを、Charge-moの会員はPIYO CHARGEを利用できるようになり、ユーザーの利便性が向上が期待される。充電サービス事業者の利用提携は日本で初めてだという。

経済産業省は2030年のEV充電器の設置目標を15万口から30万口に倍増し、2024年には前年の約2倍の合計360億円が充電インフラ整備の予算に配分されるなど、国を挙げてEV充電インフラの整備が進んでいる。これに伴い、EV充電サービス市場に参入する事業者も増加し、競争が激化している。

EV充電サービス事業者は、各々独自のアプリを用いて課金を行っており、利用するためにはそれぞれのサービスに会員登録が必要である。この現状に対し、相互利用連携はユーザーが異なるサービス間を自由に行き来できるようにする協力関係を意味し、充電インフラの利用率と効率を向上させる。

現状、相互利用連携がなされていないことによる問題点として、事業者の撤退や倒産による使用不能なEV充電器の発生が挙げられる。これらの充電器には公的な補助金が投じられていることが多く、事業者の撤退によって税金の浪費が生じる可能性がある。相互利用連携があれば、このリスクを分散し、充電インフラの持続可能性を高めることができる。


《小崎未来@DAYS》

特集