自動運転車のエアバッグは展開の仕方が変わる…ZFが開発、シート位置や背もたれの角度に応じて

ZFが開発した自動運転車向けエアバッグ
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ZFは6月19日、自動運転車向けの次世代のエアバッグを開発した、と発表した。このエアバッグは、快適なシートポジションでも高い安全性を実現しているのが特長だ。

自動運転が現実のものとなると、ドライバーは柔軟なシートポジションを選択できるようになる。ZF LIFETECが開発したデュアルコンターエアバッグは、シートポジションに応じて2つの異なるサイズに膨張することができる。この技術は、部分的または完全に自動化された次世代車両に向けて、ドライバー側にも適用される予定だ。

レベル3の高度な自動運転が可能な車両が増え、より多くの国で承認されている。ドライバーはシステムが作動している間、前方から目を離すことができるが、いつでも車両の制御を取り戻す準備が必要だ。レベル4の完全自動運転では、この制約が取り除かれ、特定の区間を完全に自動で走行できるようになる。これにより、ドライバーはシートポジションや背もたれの角度をより快適な位置に変更することが可能となる。


《森脇稔》

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