ステランティス、電動車バッテリーの再利用を行う合弁設立へ…リサイクル戦略を強化

ステランティスのプレスカンファレンス(IARC 2024)
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ステランティスは6月19日、オランダ・アムステルダムで開催された国際自動車リサイクル会議(IARC 2024)において、循環経済への取り組みを強化すると発表した。

同社は「Dare Forward 2030」戦略の一環として、リサイクル活動を拡大し、資源の効率的な利用を目指している。

ステランティスの循環経済部門のSUSTAINeraは、消費モデルの刷新とリサイクル分野での存在感を高めるための取り組みを進めている。これにより、自然資源への影響を最小限に抑えつつ、材料調達におけるシェアを拡大している。

具体的な成果として、ステランティスは2024年1月からフランス、ベルギー、ルクセンブルクでValorautoプラットフォームを通じて、エンドオブライフ車両(ELV)の管理サービスを開始している。このサービスは、ブランドやエンジンの種類に関わらず、無料での収集と経済的なリターンを行うものだ。

Valorautoは、ステランティスと自動車リサイクルの大手のGallooとの合弁会社SUSTAINera Valorauto SASのサービス。この合弁会社は、選定された認定処理施設と連携し、車両の収集、解体、部品の再利用や再製造を行っている。特に電動車のバッテリーは、エネルギー貯蔵として再利用されることもある。


《森脇稔》

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