どんな走りにもハイレベルで応える進化型スポーツタイヤ!ブリヂストン「BATTLAX HYPERSPORT S23」が登場

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ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』
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ブリヂストンの新作スポーツタイヤ「BATTLAX HYPERSPORT S23」を初試乗。今回は公道で丸一日かけてその性能をチェックしてみた。

S23はS22の後継モデルとして2024年1月から発売されたプレミアムスポーツラジアルタイヤである。スポーツ走行に必要な性能を全域で向上させながら、ワインディングやサーキット走行などでのコーナリングにおけるドライグリップ性能を向上。同時にウェット性能を格段に向上させることで天候を気にせずライディングを楽しめるのが特徴だ。

新開発のパターンで正常進化、エッジグリップとウェット性能が劇的に向上

ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』

ブリヂストンは2023年にモーターサイクル用タイヤ「BATTLAX」シリーズ誕生から40周年を迎え、世界をリードするタイヤメーカーとして新製品開発にも一層力を注いでいる。その意味でも、S23には大いに期待が広がる。

ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』

まず見た目だが、ラウンド形状も比較的穏やかで端正なトレッドパターンが安心感を与えてくれる。一方でS22と比べてもショルダー部分の溝が少なめで、一見してコーナリング時の接地面を増やしていることが分かる。さらにエッジ部分は高いドライグリップ性能を誇示するようにスリック状になっている。

ここに新開発のコンパウンドを採用することで、車体を深くバンクさせたときの「エッジグリップ」性能を最大限発揮する設計だ。ちなみに新しいグリップ向上剤により路面への追従性をアップしつつ、カーボンでポリマーを補強することでグリップ力をさらに高めたという。

ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』

そして、ユニークなのがグルーブ形状。近寄って目を凝らすと、S23の最大の特徴ともいえる「パルスグルーブ」が確認できる。溝の形がただの直線ではなく複雑でなんというか有機的。特にリア側はくびれのある脈動形状とディフレクターが一つ一つのグルーブの中に組み込まれている。これにより溝を流れる水の速度を上げることで優れた排水性を実現し、ウェット性能を格段に向上させているそうだ。

GSX-S1000でいざ公道テスト!突然の天候変化にS23は完璧に対応する

ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』

さて公道テストということで、スズキのスポーツネイキッド『GSX-S1000』にS23を装着。空気圧は車両の指定空気圧であるフロント2.5/リア2.9(kgf/cm²)に設定した。走り出しの第一印象はしっかりとした剛性感があり、初っ端から路面とのコンタクトを鮮明に感じられる。

ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』

新品タイヤだったせいか最初は若干硬めに感じたが、市街地を走りながら30分ほど慣らすうちに馴染んできた。交差点を右左折するちょっとしたターンでもスッとフロントが切れて自然に曲がっていく、セルフステアを感じやすい設定で街乗りでの車両との相性も良い。

ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』

続いて高速道路では、ピタリとした安定感で直線をトレースしていく。乗り心地は快適というよりはしっかり目。程よくダンピングが効いている感じで、フワフワせずに路面の細かい凹凸はケース構造で絶妙にいなしてくれる感じ。ロードノイズも少な目だ。レーンチェンジも軽快そのもので、狙ったラインにスムーズに移動できる。

そして、いよいよワインディング。箱根ターンパイクから大観山を越えて芦ノ湖スカイラインへと至る定番コースを試走したが、当日の天候は不安定でドライからハーフウェット、フルウェットへと目まぐるしく路面コンディションが移り変わった。気分的には最高とはいえないが、タイヤテストとしては完璧である。

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悪天候といえば、実はつい先頃KTMの海外試乗会で新型『990DUKE』に試乗したが、スペインの峠道はこの季節にまさかの霙混じりの冷たい雨。そのときの純正装着タイヤが先代モデルの「S22」だった。寒さに震えながら、所々に薄っすらと白いものが乗った路面を一気に駆け抜けたが、そんな最悪のコンディションでもS22は明瞭な接地感を伝え続けてくれた。

電子制御などバイクの進化にも助けられたが、最も印象に残ったのが足元で支えてくれたタイヤの安心感だったことを覚えている。かようにS22も素晴らしいタイヤだっただけにその進化版のS23には大いに期待してしまうところだ。

ワインディングも街乗りもツーリングも全部楽しめる、欲張りなあなたにこそS23を自信を持っておすすめだ

ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』

話を戻して日本のワインディングでのS23だが、ドライグリップは申し分ないというか、むしろ十二分なレベル。そもそも公道でエンドグリップを使い切る走りなどあり得ないが、ショルダーの中間バンク部分だけで存分にコーナリングを楽しめる。軽い操作で素早く傾けることができる応答性の良さがあり、バンク中もしっとりとしたタッチの中に確かな手応えを感じることができる。

ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』

そして、コーナー立ち上がりでは1000ccクラスの大トルクをしっかりとトレッド面で受け止めてくれるのが分かる。ハンドリングも全般的に素直で、軽快さの中に落ち着きもあり、穏やかなラウンド形状はバンク角を変えながらのライントレースもしやすい。峠道にありがちな複合コーナーにも対応しやすいのだ。

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S22もそうだったが、S23も改めてウェット路面での安心感は抜群である。ドライからハーフウェット、フルウェットへと刻々と変化する路面に対して、フィーリングがほとんど変わらないのが有難い。もちろん、絶対的なグリップ力そのものは変化するだろうが、路面とのコンタクトが一定レベルで担保されている感覚が常にあるので安心できるのだ。そこが、サーキット用ハイグリップタイヤとは決定的に異なる部分だろう。

ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』ブリヂストン『BATTLAX HYPERSPORT S23』

街乗りからツーリングまで楽しく乗れて、その気になればスポーツ走行も思い切り楽しめるし、そこで万が一の雨でも緊張することなく安心して走り続けられる。ハイレベルのスポーツタイヤなのにオールラウンドにもこなせるのがS23の強みだろう。摩耗ライフも従来から8%も向上しているので、ロングライド志向のライダーにもおすすめだ。

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モーターサイクルジャーナリスト 佐川 健太郎氏モーターサイクルジャーナリスト 佐川 健太郎氏

佐川健太郎|モーターサイクルジャーナリスト
早稲田大学教育学部卒業後、出版・販促コンサルタント会社を経て独立。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。メーカーやディーラーのアドバイザーも務める。(株)モト・マニアックス代表。「Yahoo!ニュース個人」オーサー。日本交通心理学会員。MFJ公認インストラクター。

《佐川健太郎》

佐川健太郎

早稲田大学教育学部卒業後、出版・販促コンサルタント会社を経て独立。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。メーカーやディーラーのアドバイザーも務める。(株)モト・マニアックス代表。「Yahoo!ニュース個人」オーサー。日本交通心理学会員。MFJ公認インストラクター。

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