東京都は、都営バス梅01系統において、自転車を搭載できる「サイクルバス」の実証運行を3月16日から開始する。
東京都は環境に優しい交通手段として自転車の利用促進を図り、また東京の魅力を国内外に発信するため、新たな交通施策を推進している。今回のサイクルバス実証運行もその一環として行うものだ。
サイクルバスは、バス前面に特別なラックを設置し、2台の自転車を搭載できるように設計されている。これにより、サイクリストは自転車を持ちながらバスに乗車し、目的地まで移動することが可能になる。これは都内の路線バスとしては初の試みであり、サイクリングを楽しむ市民や観光客に新たな選択肢を提供する。
対象となるのは梅01系統で、青梅駅前から玉堂美術館を経由し、再び青梅駅前に戻る循環路線。この路線はJR青梅駅から御岳方面の観光スポットを結ぶもので、土休日に1日8便が運行され、運行時間帯は9時から16時台。
自転車を搭載できる停留所は、青梅駅前、吉野梅林、柚木、吉野(青梅駅方面のみ)、沢井駅入口、御嶽駅前の6か所。利用者はバス前面のラックに自分で自転車を搭載することになり、搭載は先着順だ。ただし、タイヤの太さやサイズによっては搭載できない自転車もあるため、ホームページで事前確認が必要。利用料金は通常の乗車運賃のみで、実証運行中は自転車搭載料金は無料だ。