イエローグリーンに輝くスポーツミニバン、EV版は285馬力…フォードが欧州発表

フォード・トランジット・カスタム 新型の「MS-RT」
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フォードモーターは、ミニバンのフォードトランジットカスタム』新型のスポーツ仕様、「MS-RT」を欧州で発表した。

外装には、新設計の空力を考慮したフロントバンパーに統合されたスポイラー、車両のスタンスを低く見せるサイドスカート、新しいスポーツリアクォーターが含まれる。これには、統合されたディフューザーを持つバンパーと、高度なコンピュータシミュレーションを用いて最適化されたモータースポーツ風のリアスポイラーが装備されており、貨物ドアを使用するバンには分割型が提供される。電動バージョンには、ヘッドライト間にLEDライトストリップが追加されている。

専用のアンスラサイト色の19インチホイールは、トランジットカスタムスポーツのホイールよりも0.5インチ広く、各コーナーで1kg以上のバネ下重量を削減。これにより、標準モデルに対してトータルのトラック幅が50mm以上拡大されている。235/45 R19グッドイヤーイーグルスポーツタイヤと、独立したリアサスペンションを持つ新プラットフォームにより、路面グリップと安定性が向上している。

EVの『Eトランジットカスタム』ベースのMS-RTは、トランジットカスタム史上最強の285psのモーターを搭載し、後輪を駆動する。エネルギー効率を最適化するため、選択可能なドライブモードにより、通常モードで160kW、エコモードで100kWで運転することができる。

2.0リットルのエコブルーディーゼルエンジンは、170psのパワーと8速オートマチックギアボックスを備え、オプションでインテリジェントな全輪駆動が選べる。また、150psのフロントホイールドライブ、6速マニュアルバージョンも用意されている。232psのプラグインハイブリッド(PHEV)仕様は、2.5リットルのガソリンエンジンと11.8kWhのバッテリーを搭載し、柔軟なパフォーマンスと電気のみの運転が可能だ。

内装は、追加のサポートを提供するサイドボルスター付きの全く新しい人間工学に基づいたフロントシートが特徴で、非動物性のエコレザーとスエードで仕上げられ、MS-RTのロゴと青いステッチが施されている。バンでは、運転席と2人掛けの助手席が設定され、クルーキャブは前に2席、後ろに3席が用意され、同じシート地で仕上げられている。青い12時のマーカーとステッチが施された彫刻されたスポーツステアリングホイールは、両バージョンで標準装備だ。

発売時には、鮮やかなイエローグリーンやMS-RTブルーなど、目を引くMS-RTのシグネチャーカラーが用意されており、標準でグロスブラックのミラーキャップとドアハンドルが付属する。また、トランジットカスタムで初めて提供される目を引く新しいディテールとして、MS-RTブルーで塗装されたブレーキキャリパーが全モデルに標準装備されている。標準機能には、デュアルゾーンの電子自動温度制御、デジタルリアビューカメラ、前後の駐車支援、クルーズコントロール、インテリジェントスピードリミッターが含まれる。

《森脇稔》

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