愛車のサウンドシステムのバージョンアップに興味を抱くドライバー諸氏に向けて、それを実行しようとするときに役立つ「製品情報」を多角的に発信している当コーナー。現在は、「メインユニット」のチョイスのポイントを説明している。
今回も、「メインユニット」の中の主流となっている「AV一体型ナビ」の選択基準について解説していく。なお当コーナーでは音響機材として、つまりカーオーディオシステムを充実させたいと考えたときに気にするべきポイントを紹介している。
そのときに着目すべきは、前回の記事にて説明したとおり3点ある。「サブウーファー出力の装備」、「プリアウトの装備」、「サウンドチューニング能力の高さ」、これらだ。で、前回は「サブウーファー出力」について言及したので、今回は「プリアウトの装備」について解説していく。
まずは「プリアウト」とは何なのかを説明しよう。これはつまり、「AV一体型ナビ」の「内蔵パワーアンプ」にて増幅されていない微弱な状態の音楽信号を出力する端子だ。これが備わっていると、「外部パワーアンプ」の導入がしやすくなる。
なお市販されている「外部パワーアンプ」の多くは、「プリアウト」を持たない「メインユニット」との接続も可能となるように、「ハイレベルインプット」と呼ばれる入力端子を装備している。これがあれば、「メインユニット」の「内蔵パワーアンプ」にて増幅された後の音楽信号を入力できるようになる。
当端子にてその信号を受けると、「外部パワーアンプ」内で増幅された後の信号を一旦微弱な状態に戻せる。そうした上でその「外部パワーアンプ」内の回路で信号を増幅し直すと、その「外部パワーアンプ」ならではのクオリティで音楽を再生できる。つまりより良いサウンドを楽しめる。
しかし、「ハイレベルインプット」への配線作業には少々手間がかかる。スピーカーへと繫がっているケーブルをどこかしらでカットして、それを「外部パワーアンプ」へと接続できるようにケーブルを加工する必要性が生じるからだ。
対して「プリアウト」が備わっていれば、その出力端子と「外部パワーアンプ」の入力端子とを「ラインケーブル(オーディオケーブルもしくはRCAケーブルとも呼ばれる)」にて繋げば、配線作業を完了できる。
さらに、信号の流れもシンプルだ。一旦増幅してそれをまた微弱な状態に戻すという過程を踏む必要がないので、その過程にて起こり得るネガティブな事柄を排除できる。情報量のロスやノイズの混入という可能性を減らせるのだ。
今回は以上だ。次回は「サウンドチューニング能力の高さ」について説明する。乞うご期待。




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