自動運転車からドローンが離着陸、荷物を無人輸送…KDDIとアイサンテクノロジーが実証に成功

自動運転車とドローンによる実証実験の様子
  • 自動運転車とドローンによる実証実験の様子
  • 自動運転車両(Autoware搭載JPN TAXI)
  • ドローン(PD6B)
  • 異なる測位方式が連携する位置測位技術イメージ

KDDIアイサンテクノロジーは、長野県塩尻市の中山間地域で、自動運転車からドローンが離着陸する物流の実証に成功したと発表した。

2024年4月にトラックドライバーの残業規制が強化されて輸送能力が不足する「物流の2024年問題」が迫る中、物流を無人配送する技術の開発が前進した。

実証は荷物を載せたドローンが自動運転車上から飛び立ち、中山間地域を飛行した後、自動運転車上へ帰還するシナリオで実施して成功した。今回、両社が開発した異なる測位方式の「協調制御プラットフォーム」を活用することで、自動運転車とドローンが互いの位置情報を把握して協調動作できることを確認した。

自動運転車は「SLAM」と呼ばれる移動体の自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術を適用した。ドローンはPPP方式のカバー範囲の広さと、RTK方式の測位精度の高さ両方のメリットを併せ持つ高精度位置測位技術を採用した。自動運転車には受信機を取り付けずSLAM方式、ドローンはPPP-RTK方式で、各モビリティが機器設置などのカスタマイズの手間を削減できることを確認した。


《レスポンス編集部》

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