存亡の危機のビックモーター…新卒採用活動を停止、内定者の辞退も[新聞ウォッチ]

ビッグモーター(イメージ)
  • ビッグモーター(イメージ)
  • 日産自動車、本社および日産自動車九州の硬式野球部の活動再開を決定(2009年の神奈川県大会予選)
  • ヤマト運輸が導入する三菱ふそうのEV、eキャンター

存亡の危機に直面している経営下では、当然の判断だと思われる。自動車保険金の不正請求問題で大揺れの中古車販売大手のビッグモーターが、新卒採用活動を停止しているという。2024年、25年入社の新卒採用に向けた就職情報サイトへの掲載や会社説明会の開催などを中止しており、再開時期は未定としている。

◆ビッグモーターの販売台数は前年比6割以上も減

きょうの朝日などが報じているが、それによると、停止の理由としては「保険金の不正請求問題で、顧客などへの対応を優先するため」という。ただ、24年春の採用で、すでに採用が決まっている一部の内定者については、内定の取り消しは行わず、希望者は予定どおり入社となる見通し。

しかしながら、直近のビッグモーターの中古車の販売台数は前年比6割以上も減少するなど、顧客離れで経営が急速に悪化しており、不正請求問題が表面化した直後から、24年春採用の内定者の辞退も相次いでいるという。

◆金融庁の立ち入り検査は9月19日から

そんな中、金融庁がすでに予告しているビッグモーターと損害保険ジャパンに対する立ち入り検査を9月19日に始める予定だという。

鈴木俊一金融担当相が閣議後の記者会見で明らかにしたそうで「経営管理体制や内部管理体制上の課題にも踏み込んだ上で問題の根本原因を特定したい」とも強調したという。もっとも、損保ジャパンでは白川儀一社長が引責辞任を発表。今後は「もっと早く報告してほしかった。報告を受けて私の指示通りに動いてくれていたら、もしかしたら避けられていたかもしれない」などと、まるで他人事のように発言していた親会社のSOMPOホールディングスの桜田謙悟会長の進退問題にまで発展するのかどうかが焦点となる。

2023年9月13日付

●きょう内閣改造、上川・外務、加藤鮎・少子化相、防衛相、女性起用最多5人(読売・1面)

●日産野球部で「一体感」25年復活発表、人材確保へアピール(読売・8面)

●サブスク、服や車定額で利用、月額数万円で「マイカー」(読売・15面)

●ビッグモーター、採用活動停止、再開「未定」、内定辞退も相次ぐ(朝日・6面)

●ネクステージ株、ストップ安(朝日・6面)

●特定技能外国人運転手も、タクシー・バス・トラック国交省検討、人手不足受け(朝日・7面)

●米ビッグ3でストの構え、自動車労組、当初「値上げ4割超え」を(朝日・7面)

●社説、ガソリン補助延長 出口なきバラマキは愚策(毎日・5面)

●損保ジャパンなど19日立ち入り調整、金融担当相(産経・5面)

●ヤマト運輸が新型EV導入(東京・6面)

●日産、化学物質7600種制限、過去4年で2倍、各国の規制上回る(日経・1面)

●商船三井がハイブリッド船、バイオ燃料・水素で来春就航(日経・17面)

●機械式駐車場装置談合か、公取委、IHI系など立ち入り、車離れで環境厳しく(日経・42面)

《福田俊之》

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