VWの新型EVセダン『ID.7』、内装の映像を先行公開---実車は間もなく発表へ

15インチの大型スクリーン

太陽の位置を検出して空調を最適に制御

1回の充電での航続は最大で700kmに

フォルクスワーゲン ID.7
  • フォルクスワーゲン ID.7
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  • フォルクスワーゲン ID.7
  • フォルクスワーゲン ID.7 のプロトタイプ
  • フォルクスワーゲン ID.7 のプロトタイプ
  • フォルクスワーゲン ID.7 のプロトタイプ
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フォルクスワーゲンは4月16日、ワールドプレミアを4月17日14時(日本時間同日21時)に行う予定の新型EVセダン『ID.7』のインテリアの映像を公開した。ID.7は、フォルクスワーゲンの新世代EV「ID.」ファミリーの最新モデルであり、ID.ファミリー初のセダンだ。

◆15インチの大型スクリーン

ID.7には、新しいディスプレイコンセプトを導入する。このディスプレイコンセプトは、AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイ、15インチ(38cm)の大型スクリーン、インフォテインメントシステムに組み込まれた新しいエアコンコントロール、照明付きタッチスライダーが特徴になる。

新設計の「スマート・エアベント」を備えた新世代のスマートエアコンシステムは、多くの機能を可能にする。ID.7は、このようなインテリジェントな制御システムを備えた最初のフォルクスワーゲン車になる。エアコンのコントロール機能は、新開発の15インチインフォテインメントディスプレイの最上部に表示される。

エアコンのコントロール機能は、ディスプレイに常時表示されており、指でタップするだけで有効にできる。エアコンメニューを使用して、すべてのスマート・エアベントをデジタル制御することが可能だ。空調の強さと方向を直感的に調整できる。温度は、照明付きのタッチスライダーでコントロールする。

フォルクスワーゲン ID.7 のプロトタイプフォルクスワーゲン ID.7 のプロトタイプ

◆太陽の位置を検出して空調を最適に制御

また、キーに基づいてドライバーが近づいていることを検出し、ドライバーが車両に乗り込む前に、夏の暑い日には車内を冷やし始め、寒い日には車内を暖めることができる。スマート・エアベントが空気の流れをコントロールし、ダイナミックに動くことで広範囲にできるだけ早く空気を分配する。

車内に乗員がいる場合、空気を直接体に向けたり、間接的に車内を換気したりできる。これらの機能は、新しい大型ディスプレイでいつでも見ることができ、ユーザーごとに個別に保存することができる。音声コマンドを使用して、特別なリクエストを有効にすることも可能。ユーザーが、「ハロー、フォルクスワーゲン、手が冷たい!」と言うと、ステアリングヒーター機能を作動して応答し、同時に約5分間、暖かい空気が手に向けられる。

自動コントロール機能が作動すると、スマートシステムは天候に反応する。たとえば、フロントガラスのセンサーは、外気温度が高く、太陽光線が強い時、太陽光の入射角を検出する。太陽の光が車両の片側に強く差し込んでいる場合、室内のより暖かい部分に合わせて、空調を調整する。

◆1回の充電での航続は最大で700kmに

ID.ファミリーの他のすべてのモデルと同様に、 ID.7は、フォルクスワーゲングループの EV向け車台「MEB」をベースにしている。短いオーバーハングと2970mmの長いホイールベースを備えたMEBは、インテリアにメリットをもたらす。ID.7では、これが高級セダンの特長になり、とくに広々とした感覚を実現しているという。

ID.7は、とくにフロントセクションとルーフの空力性能を追求した。これにより、エネルギー消費の削減と航続の延長を目指した。フロントエンドに配置されたエアインテークは、エアインテークを通って流れる空気を車両の側面から後方へと導く。これがエアカーテンを形成し、車両の側面の空気の流れを最適化する。ルーフは後方に傾斜しているため、ID.7は空気抵抗に優れるという。1回の充電での航続は、最大で700km(WLTPサイクル)に到達する見通し、としている。

《森脇稔》

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