【レクサス RX 新型試乗】気持ちのいいスポーツセダンを走らせているよう…島崎七生人

レクサスRX500h F SPORT Performance
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時流に乗り、今やレクサスもSUVモデルの販売台数が半数超えなのだそう。その中でもレクサスらしいラグジュアリー感が味わえる『RX』は、昨年11月にフルモデルチェンジを果たし、最新型へと進化した。

ご存知のとおり初代RX(UX10型)は、1997年から日本市場では初代『ハリアー』として展開。一方でRXは2009年から日本市場へ投入が始まり(以降、ハリアーは独立した)、レクサスチャネルの“待たれていたSUV”として人気車となり、直近の2017~2021年のデータではレクサス車トップ(国内22%、グローバルでは28%)の販売実績をあげている。今回のモデルチェンジは、日本国内では3代目(RX通算では5代目)にあたる。

サッパリ&イマ風に進化した内外装

レクサスRX500h F SPORT PerformanceレクサスRX500h F SPORT Performance

実車はなかなか好印象だ。これまで目にササってきたスピンドルグリルがスピンドルボディへと進化、顔まわりが一気にサッパリとした。ボディ全体も、リヤのホイールアーチめがけて大きなウネリの表現があるほかは、エッジ、プレスラインの類いがずっと整理され、かなりスッキリとした。ちなみにリヤクォーターの特徴的だったフローティングルーフのデザインは、先代譲りのアクセントとして残されている。

一方でインテリアは、中央に14インチの大型ディスプレイを置くなどした今どきのデザイン。インパネからアナログ時計が姿を消したのは残念だが、これまでの加飾過多だったデザインが機能本位に改められたのはなじみやすい。幅広のセンターコンソールにはサッと手が行くシフトレバーがあり、操作に戸惑うこともない。

室内からドアを開ける際は電気仕掛けでスイッチを指先で軽く押す方式になったり、(筆者は人見知りするタイプなので未だに少々照れくさいが・笑)「ヘイ、レクサス!」と声をかけて使える音声認識機能なども備わる。室内スペースはラゲッジルームとも十分な広さ。後席のリクライニング、前倒しと復帰が電動操作可能というのもレクサスらしい。

レクサスRX500h F SPORT PerformanceレクサスRX500h F SPORT Performance

まるで気持ちのいいスポーツセダンを走らせているよう

ここでの試乗車(撮影車)は「RX500h F SPORT Performance」。フロントに2.4リットルターボエンジン(T24A-FTS型)とモーター、リヤにeAxleと呼ぶモーターを組み合わせたハイブリッドシステムのDIRECT4(AWD)というクルマ。試乗して実感したのは、まるで気持ちのいいスポーツセダンを走らせているようだ……ということ。

ここではこと細かに書ききれないほどのシステム、デバイス、制御が投入され、それらの“効能”で、言葉で表現すると、きわめて自然なクルマとの一体感が味わえる印象。場面を問わずクルマの挙動、乗り味はスムースだし、パワーフィールも積極的にアクセルを踏み込んだ場合にも、それに齟齬なくクルマが応えてくれる。“Fスポ”と聞くと、今までならダイナミックな走りを連想したが、最新のそれは、クルマ総体として、とても洗練された仕上がりになっている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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